京都?の手榴弾
形状は備前焼と同じ細身です。外面、内部にも鉄釉がかけられています。写真では内部までわかりませんが、肉眼で見るとちゃんと確認できます。
火薬をつめる口部分は釉薬が無く、こちらを下にして焼成したと思われます。この点でも備前焼と共通点が見られます。
下部脇に小さく『京 正文』と判読できる凹印がついています。ただの凹みといえばそうにも見えますがおそらく作者の銘でしょう。製品のサイズは高さ8.1センチ。
京都の製品には『京 ●●』と銘がついているものが多く、ひょっとしたらこの時期の製品も番号をつけない窯元が多数だったのか?と考えさせられるものです。