つまようじ
これもその一つです。
紙に包まれた爪楊枝です。一回こっきりの使用で捨てられる運命にあるものですから残っていること自体珍しいものですね。
今の爪楊枝と決定的に違う点は溝ですがこの溝については諸説あるようです。この頃はまだつけられていなかったことだけはわかります。
上下に張られたラベルにはそれぞれに戦時中の様相が見られます。
『社團法人全國和雑貨統制協會査定證紙 マル公』はもう言うまでもありますまい。
『妻○枝製造販売組合(マルは虫食いによる不明文字) マル公』。
とにかくこの時期はどのような団体も一つかたまりに集合されました。そうすることで無駄な生産を無くし、物価の上昇を抑えさらに必要な物資を戦争へ回すようにしたのです。