陶器製代用品 台十能
陶器製代用品は化粧品瓶やら食品瓶、薬瓶などのビン類以外ではなかなか見かけないのが実情でして、その中でも今日紹介するものはマニアックでありつつも地味な製品です。
全体にこげ茶色の鉄釉を掛けただけのもの。銅でつくられた台十能があることからこれを色の部分まで再現しようとしたのでしょうか。
取っ手は別売り?入手時にはありませんでした。高い高台に空く小さな穴は焼成時にこの部分にたまる空気を逃がす役割があったと思われます。
内部には釉薬は掛けられていません。ここに釉薬があっては都合が悪いからです。無い方がいいんですね。未使用品ですので素地の土がばっちり見えます。
底部分には統制番号はついていません。昭和16年以前につくられたもので、土の感じからすると信楽か瀬戸で生産されたものでしょう。
参考画像。
こちらは新品の台十能。今も生産されています。
肝心の使い方は?
日テレにでも問い合わせたら?
なんてね♪
追記
どんな使い方をするのか。炭火や灰などを運ぶのに使うのですね。
十能というものもありますが、形状が違います。