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時のかけら~統制陶器~

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炊飯加熱器 2種類

 最近の購入品の中でもかなりうれしかったもの。

 見る人にとっては意味不明で何に使うものかすらわからない。かくいう私もはっきりとした用途は今でも不確定と言っていい。何となくはわかってきたけれど…。

 どうもご飯をふっくらと炊き上げるための道具のようです。 

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 『炊飯加熱器』とあるもの。以前瀬戸市で開催された代用品展では『穀物増加器』という名前が付けられていたものと名前は違うが、用途は同じものと思われる。
 『日陶聯考案権 登録第二四三号』とあるところも面白い。

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 ときどき見かけるものとは違ってメキシコ人の帽子のような形状をしている。それに大きい。これまでにいくつか見たがここまで大きなものは初めてだった。かなり大きな鍋にも対応したものと言える。

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 いくつもあいた穴は水を循環させ、泡を造りだし、水流により米が動いてふわっと炊き上がるという仕組みのようです。

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 内側から見ると『漏斗』のようにも見えます。造り方は同じなのかもしれませんね。


 こちらはどこかの百貨店のカタログの一部です。表紙が失われたためどこの、いつのものなのか不明なのが残念です。

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 こちらは『コメット』というしゃれた名前が付いています。戦時下で大丈夫か?などといらぬ心配までしてしまいます。

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 変わった形状です。現物がどこかに収蔵されているのでしょうか?見たいものです。また、下部にマル公ラベルとみられるものが張られています。黒っぽいラベルですね…


 
by richouken04 | 2012-11-14 09:46 | 戦中期参考品

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04