時のかけら~統制陶器~

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瀬532の鳥の餌入れ

 これはあるだろうと目をつけつつも、実際当時の資料などを見ると生産されていたと思われるのだが、なかなかにというか全く見かけない器物がある。

 いや、時代的にそれくらいだろうというものはあるけども…。探してますが、なかなか。

 これがその小さいバージョン。『鳥の餌入れ』

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 ごく小さいので文鳥やうぐいす・メジロ(今はだめですよ!法律で禁止されています)を飼育するためのかごに取り付けて使用する物なのだろう。
 絵柄もゴム判で梅にうぐいす(実際はメジロらしい)を描いてる。

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 かごに取り付けるための取っ手は型つくりで、穴をあけて調整しているようだ。竹で造られた古い鳥かごなどに付けられたものも見かけるので戦争を挟んで長く造られていたんだろう。

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 上部は折り返され調整されている。趣味的な『ぜいたく品』だったろうに手間をかけている。

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 底はべた底。ろくろでは出ないざらっとしたこの感じは型を使用している証拠みたいなものと考えている。もちろん型を使用しても、滑らかに調整しているものもあるけれど。

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 親指と見比べるとその小ささがわかるかと思います。取っ手の下部分に『瀬532』(瀬332のように見えるが顔料がつぶれてそう見えるだけ見たい)のクロム印が付けられ、底部分にも薄くて見えずらいが同じ番号が凹印でつけられている。
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by richouken04 | 2012-11-23 23:25 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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