岐954のなます皿・岐714の皿・岐964の灯明皿・岐23の湯呑み
まずはなます皿。一見して上絵付けをしなかったものに感じられる皿である。現在上絵付けされたこの手のなます皿は未発見なので、あるいはこれで完成だったのかもしれない。高台内に「岐954」の陰刻印がある。
次は小皿。意識してみなければ見落としてしまうものだった。あるいはこの皿が呼んだのか。見つけた時は本当にびっくりした思い出がある。小さいので、食器と言うよりも神具に使われたのではないかと考えている。「岐714」の呉須印がある。
こちらは上のものより少し大きい灯明皿。裏側の写真を撮り忘れて片付けてしまったので申し訳ないが、裏側は無釉で統制番号だけが呉須印で押されている。高台も付け高台ではない。高台脇に「岐964」の呉須印がある。
最後は湯呑。他の湯呑で上絵付けを施した例は2,3点でこのサイズのものは未発見。
なます皿と同じでこれで完成だったのかもしれない。よく別れの場面で白い湯呑(ぐい飲み?)で酒を酌み交わす場面を見かけるのでそういったときに使用したものかもしれない。高台内に「岐23」のクロム印がある。ぎ714・964のさら