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時のかけら~統制陶器~

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『若林奮 飛葉と振動』展を観る

 前評判というものは人それぞれで、それがその通りに感じることもあれば正反対の感情を持つこともある。昨年来、現代美術をいろいろ観ているのですが今回の回顧展は一人の人物に光を当てていただけに『わかりやすかった』といえる。

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 若林奮 飛葉と振動  名古屋市美術館 5月24日まで

 解説文を読んでいくうちに彼の表現方法、作品や生き様なんかが他の芸術家や表現者にも共通していえる点があるのではないかと考えが至った。何かを表現することは数学的なんだと。
 
 数学者は難解な公式を解くために様々な計算式を用いてそれにチャレンジしてゆく。ときに後戻りしたり全く違う数式を取り入れたりして。(よくテレビなどで黒板に数式をなぐり書きするシーンが見られるかと思います)

 芸術家や表現者も実は同じなんじゃないかと。さまざまな作品・習作・言動を通じて各人の想うところを形作ってゆく。数学者と違って『作品』という形で残されてゆくのが違うのだが。ただ、それが解けたのかどうかは結局その人自身しかわからないけれど・・・

 いや~、現代美術ってのも結構、いいもんだなぁ。


 
by richouken04 | 2015-05-09 23:39 | いろいろな事

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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