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時のかけら~統制陶器~

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岐286、岐364、岐409の湯呑

 続いて今日は湯呑を紹介します。湯呑には大きく分けて煎茶用と番茶用とがあります。見分けとしては煎茶用が汁碗のような縁に反りの見られるもので番茶用は筒型のものと考えております。

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 これは典型的な煎茶用の湯呑といえます。縁が反り返り、反り始めたすぐ下に緑二重線がつけられています。

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 高台内には『岐364』とクロム釉印がつけられています。サイズは直径8.7センチ、高さ4.9センチ。

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 こちらも形状から考えると煎茶用の湯呑だと思います。しかし、縁は反り返っていません。緑二重線がちょっと半端なところに引かれているような気もします。

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 高台内に『岐286』の凸印がつけられています。高台の畳付が他のものと比べやや厚いつくりになっています。サイズは直径8・1センチ、高さ4.6センチ。

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 最後は番茶用の湯呑で、背が低いタイプのもの。緑二重線入りのみを見てみると筒型の湯呑は数が少ないように思います。
 緑二重線は筆書きのようで上下の発色が違っています。
 高台部の写真はありませんが、高台内に『岐409』のクロム釉印がつけられています。サイズは直径7.3センチ、高さ5センチ。
by richouken04 | 2006-03-20 15:57 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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