岐1162の鉢、2種類
全体を花の形にデザインした鉢です。一方にバラの花の転写を施しています。花の大きさは小さく、『華美』より『清楚な』イメージを出そうとしたのかもしれない。
これもバラの枝だけならまだ清楚な雰囲気もあっただろうに、なぜか黄色の顔料を塗っていて、んーちょっと違うのでないかい?と思わせるところがある。
裏側は何も文様は無し。高台内には『岐1162』、『許27249』がそれぞれ凹印と赤絵印でつけてあります。昨日のものには『許』印が無く、どういう違いがあるのか不明です。
サイズは直径19.3センチ、高さ6.2センチ。
最後もちょっと戦時中という雰囲気を持たない鉢です。絵柄だけで戦時中か、戦前か(ここでは昭和16年以前を戦前としています)を判断する事は放棄していますが、この絵を見る限り現代アートを見るようです。
菊か、牡丹の花2輪、なぜかその横には大きな緑の葉(野菜の葉のように見えます)。どんなデザイナーが考え出したのかとても面白いです。
花部分の拡大。石版の転写を使用しています。花の周囲は『ラスター彩』が用いられています。
横からの図。
高台内には『岐1162』、『許27254』とそれぞれ凹印と赤絵印がつけられています。同じ生産者で違う『許』印。番号一つとってもそれぞれに謎があって面白いものです。
サイズは直径19.3センチ、高さ6センチ。