岐950の鉢
見込みに簡略化された山水文、縁には呉須で二重線が引いてある。採取された物と同じです。二重線を見ると国民食器・工場食器の類を思い出しますが、少なからず影響を受けていることは間違いないものと考えます。
外側も同じです。緑(クロム顔料)で縦筋が引いてあります。厳密に麦わら手といえるかどうかが心配ですが、麦わら手と見ていいと思います。あるいは麦わら手の応用版でしょう。
高台部の写真を撮っていないので『統制陶器ではないのでは?』と思われるかもしれませんが、高台内には『岐950』の呉須印が押してあります。サイズは測り忘れ。
不思議ですねぇ、この鉢は千葉の業者さんのところから来たものなのです。本当に千葉で流行していたのかもしれません。