キセル
こんな時、気持ちを落ち着かせるにはまずコレ。と言わんばかりに出てくるアイテムがタバコ。戦争が激化し、戦局が怪しくなった中でもタバコを吸う人は吸っていた。先日、昭和20年の家計簿を入手したが、その中にはタバコ代も計上されている。
戦時代用品としてのキセルは『岐78』、『岐463』のキセルが有名だが、他にも代用品として紹介されているものが今日紹介のもの。
靴を写したもので、黄瀬戸釉(灰釉?)を薄く掛けてあるもの。受けを狙ったような形はどこから来たのだろうか。
靴のつま先がちょっとだけはがれているように見える。
チャップリンのドタ靴!
チャップリンは1932(昭和7)年、1936(昭和11)年に2回と3度来日している。私的考えでは『チャップリン来日』後の人気ぶりに後押しされて1936(昭和11)年~1937(昭和12)年ごろの製作されたものではないかと見ている。
興味深いところでは2回目の来日時、岐阜の鵜飼を見学したという点。やはり関連があるのだろうか。
キセルの裏側。土は東濃で産出された茶色い土、精炻器などと同じもの。白いものは防着剤か?食器の高台部(畳付)にも見られます。サイズは測り忘れ。