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時のかけら~統制陶器~

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黒い牛乳瓶

 最近はガラスの製品も手にするようになってしまった。歯止めを掛けないとひどい事になるのだが、どこを基準としたものかはっきりとしない部分もあるので分かりやすいものだけにしている。

 決め手としてラベルが有り、それに『マル公』が付いていること、それくらいだろうか。あとはヒッポ爺さんに教えてもらって他で探すようにしている(ひどいっ)。これもその一つ。

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 最近はデットストックでたくさん出てきたようですが、『幻』とまで言われた黒ガラス製の牛乳瓶です。写真では真っ黒に近いのですが、実物は黒というよりもこげ茶色をしています。 

黒い牛乳瓶_c0004987_18666.jpg

 口の部分は今現在ガラス瓶で存在する牛乳瓶と全く同じです。やはり紙の蓋だったのでしょうかね?そこまで聞かなかったな。

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 首の部分は型?の継ぎ目担っているのかガラス特有のバリがあります。バリがあるけれど、手を怪我するようなものではありません。

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 底の部分は均一な円になっていません。ある種、これが戦前の瓶を判別する一つのポイントかなとも考えています。サイズは直径5センチ、高さ14センチです。

 ガラスが黒いのはさまざまな色のガラスを溶かして使用したためだそうです。ガラスは欠けると使用できませんので再利用するためには仕方なかったのでしょう。牛乳瓶のほか、化粧品の瓶なども黒ガラスで造られたものがあります。

 ちなみに法律では牛乳瓶は無色透明でないといけないとのことです。はっきりと判別できるようにでしょうか?ガラスは専門外ですのではっきりしなくてごめんなさい。
by richouken04 | 2006-11-20 18:08 | 戦中期参考品

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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