時のかけら~統制陶器~

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おろし金2種

 『sea amberを探して』のユキさんが先日おろし金について投稿されてました。先日の大須観音骨董市でも『ダイヤ印』のおろし金がありました。

 ひと口におろし金といってもいろいろな形状があります。いくつか紹介します。

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 これは番号の無い白磁のおろし金です。一般的に一番多く見かけるタイプではないでしょうか。分厚く造ってあり、堅牢そのものです。ただ、これらの最重要部分である『歯』は欠けやすいのも事実で、大半は欠けた状態で出てきます。

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 裏は素焼きのようにも見えますが施釉してあります。おろし金は立てて焼成していますがそれは側面に残る跡からわかります。サイズは最大幅9.8センチ、たて長さ14.7センチ、厚さ1.2センチ。

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 こちらは万古窯(三重県)ではないかと考えるおろし金です。全体は薄いクリーム色で磁器ではなく、硬質陶器(あるいは硬質磁器)の類です。汁受けのくぼみを伴うおろし金は数種類確認していますが、あまり見かけません。
 これはデットストックとして残っていたもので、公定価格のラベルが付けられています。

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 『マル公 三級  35銭  日陶連検査格付証票』とあります。これは3級ですので、ちょっと安い品物です。産地や品質によって等級はいろいろです。

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 裏側にも小さな目のおろしがついていますが、触った感じこれですりおろしができるのか?と疑問になってしまいました。飾りでしょうか。
 下側についているのは焼成時にも役に立つ足です。使用後も立てかけて片付けるようにとあみ出されたものでしょう。サイズは横長さ18.5センチ、縦長さ10.6センチ、厚さ3.1センチ。
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by richouken04 | 2006-12-20 10:12 | 戦中期参考品

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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