時のかけら~統制陶器~

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品41の皿 トリオ

 ペアのものからトリオです。

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 3つ同じ意匠を持った豆皿です。丸太を組んだいかだを表しているのでしょうか、独創的な形状です。この独自性から瀬戸市内、品野地区(旧品野村)で造られたものだとすぐに浮かんでくるようになるとかなりのものです。
 意匠は同じですが、釉薬の感じはちょっと違います。さてどのように違っているのでしょうか?

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 裏側を見てみますと中央のものにだけ統制番号があり、左右のものには番号はありません。中央と左は番号を彫り付けた型と彫り付けていない型で生産されたのでしょう。右は型自体も違っているということです。(無論、釉薬の掛け方や焼け具合の違いもありますが)

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 中央と左の皿の表側です。同じ意匠ですので、ここでは一つだけにしています。下部は右の皿です。かなり印象が違って見えますね。

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 裏側です。番号付きと無し、右側の皿となります。よくよく見ると細工がうっすらとあります。統制番号『品41』は凸印で、『岐』などはもっと柔らかな字体ですがこれは不自然な字体です。おそらくもともと使用していた型に釘や千枚通しのようなもので彫り込んだのだろうと思われます。
 統制番号入りの豆皿のサイズは横幅7.1センチ、縦幅5.7センチ、高さ2.2センチ。他の2つもほぼ同じサイズです。


 
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by richouken04 | 2007-03-01 11:10 | その他産地

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04