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時のかけら~統制陶器~

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岐●47、岐●64、岐56●の飲料用瓶

 戦前の飲料水瓶といえばやはりガラスで繰り返し使われていた。それは戦中といえど変わることはなかったのか瓶の形状のものではっきりと飲料用容器とわかるものはほぼ無いといえる。やはり紙ラベルや商品名がついていないとわからない。
 今日紹介するものは商品名がつけられていたのでわかったもの。懐かしいと思われるか、面白いと思われるか。

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 飲料用の容器です。両端が同じような色ですが番号が違います。真ん中は色が違うものの、右と番号は同じのようです。

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 それぞれに『どりこの』と陽刻(エンボス)で文字がつけられています。当初は『どりこの』なのか『のこりど』なのかとよく分かりませんでしたが、ネット検索で『どりこの』なる飲料があったことが分かりました。
 どりこの焼きについて→レトロおじ散歩
 どりこの饅頭について→北海道芦別市ホームページ(観光編)/畑

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 表面、裏面にはおそらくラベルを貼り付けるためのスペースを設けてあります。なかなか面白いデザインだと思います。

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 底にはそれぞれ『岐●47』、『岐●64』、『岐56●』と凹印がつけてあります。はっきりと読めないのが残念です。
 サイズはそれぞれ左から高さ20センチ、底部直径7センチ、中央が高さ19.9センチ、底部直径7センチ、右が高さ22センチ、底部直径7センチ。

 おまけです。

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 昭和10年の婦人雑誌の付録のなかに掲載された『どりこの』の広告です。赤ちゃんの写真(白黒)と文字だけでどのような代物だったのか不明ですがこの頃はまだガラス瓶だったのではないかと思います。それが徐々に陶器へと・・・。

 北海道には『どりこの饅頭』、長野には『どりこの焼き』があるそうです。機会があれば食べてみたいですね。



 
by richouken04 | 2007-06-08 15:38 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04