時のかけら~統制陶器~

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名陶(名古屋製陶所)の軍隊食器

 今まで私が4年半見た中で軍隊用食器のうち多くの場合、2ヶ所の裏印がほとんどを占めていた。その一つが今日紹介する『名陶』銘のものです。

 名古屋製陶所についてはよく知られていると思いますが、ネット調べで簡単に紹介します。
創業は1911年(明治44年)に帝国製陶所として誕生、その後名古屋の資本が入り名古屋製陶所と名称が変更されました。
 大規模で近代的な焼成窯を導入するも戦争の影響により苦境に立たされ名古屋の鳴海工場は住友金属工業に買収され軍需工場となる。戦後は鳴海製陶所として今に至っている。名古屋製陶所は今も経営を続けているという。(ウィキペディア・フリー百科事典より)

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 これは星章があることから陸軍へ納入するものであろう。がっしりしていて一般用と比べ当然のことながら丈夫に出来ているが、それでも物によっては焼きが甘いもの(釉薬にカンニュウ(ヒビ)があるもの)もたくさんあって軍隊向けとはいえ完全無欠に焼成が出来たわけではない事が分かる。

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 高台内には『名陶』の呉須印が付けられる。名古屋製陶所は日本陶器(ノリタケ)とともに統制番号を持たない会社です。他の製品でも番号は付いていません。
 サイズは直径18.5センチ、高さ4.6センチ。

 もう一つ紹介です。

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 こちらも陸軍向けの鉢か茶碗。一般とは大きさも形状もかなり違っています。軍隊向けなのでそれなりの規格があってよいのですが各窯ごとにいろいろなものがあって基準がよく分からないのが実情のようです。

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 側面からです。一般向けと違い高台部の形状が違います。

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 高台内には皿と同じで『名陶』と呉須印が付けられています。サイズは直径16.8センチ、高さ7センチ。
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by richouken04 | 2007-08-05 22:12 | その他産地

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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