時のかけら~統制陶器~

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カテゴリ:産地・時代不明品( 35 )

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 一般では緑二重線の文様入り食器を『国民食器』とよんでいますが私個人は今は最低条件として統制番号の入れられた食器は国民食器としてよんでも構わないと考えています。
 上記の皿は緑二重線入りですが太い線と細い線との組み合わせです。この組み合わせで統制番号の入った食器はほとんど無い、ないしは無いくらいです。これにも番号はありません。

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 高台内には『ESCO HOTEL WARE JAPAN 』とクロム印が付けられています。このことからホテルで使用された食器であることがわかります。



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by richouken04 | 2015-11-30 10:04 | 産地・時代不明品 | Comments(4)
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 BANKO archive design museumが開館しました。古万古として知られる万古焼以降の近代~戦後の製品を展示しています。

 これらは以前に海蔵川川原での採取品で、ウィローパターンとよばれた、悲恋の物語を文様化したものです。
 欧米で人気の図柄であったため輸出用洋食器に多く採り入れられました。器種も皿からポットまでさまざまです。
 採取したものは皿と筒状の製品の陶片で器種や大きさまではわかりません。





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by richouken04 | 2015-11-29 23:58 | 産地・時代不明品 | Comments(0)
 無名メーカーの製品ばかりではつまらないかもしれませんのであまり蒐集していないのですが有力メーカーの製品を紹介します。

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 コンポートと呼ばれる高さのある皿です。日本でも台皿や果物皿と呼ばれたりします。一般的ではないため古い物はなかなか見かけません。この形の大皿は朝鮮時代に祭器として多用されました。

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 縁の文様はクリームボーダーとよばれるクリーム色に塗られた上にシンメトリーな連続文様を配置しています。西洋の陶磁器文様をそのまま取り入れて使用することが長い時代続きましたが、戦後それが陶磁器業界にとって大問題となりますが、機会があれば。

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 高台というか底部分に『東洋陶器会社 TOYOTOKIKAISHA 意匠登録73714』のクロム銘と『許356●1』のクロム印が付けられています。
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by richouken04 | 2015-11-27 00:21 | 産地・時代不明品 | Comments(0)
 年末に向けて統制番号のついた洋食器も紹介したいのでまとめて紹介いたします。

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 洋皿には食べ物をのせる中央部と文様が付けられている『リム』とよばれる部分があります。ここに文様をつけるのは今も昔も変わりませんね。

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 リム部には果実をつけた植物文様があります。西洋陶磁器ではシンメトリーな文様になる場合が多いのですが和風化された洋食器では非シンメトリーな場合があります。

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 底の銘は『硬質日?磁器 KATO Co 』と赤絵印が付けられています。
 『KATO Co 』なる会社については詳細は不明ですが名古屋市内の陶磁器商店ではないかと思われます。

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こちらの洋皿も上記と同じように上絵付けされています。

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 リム部の絵付けは果実文様です。さくらんぼのように見えますがどうなのでしょう。

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 底部には銘などはありません。

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 洋皿は細かな文様で縁取りされています。

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 リム部はバラと思われる連続文様が付けられています。昭和の花唐草と言えます。

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 底部分には『硬質磁器 SHOWA-SEITO』のクロム印が付けられています。
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by richouken04 | 2015-11-21 10:18 | 産地・時代不明品 | Comments(0)
 カップつながりということで(汗)

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 三種類のカップ。同じ形状で釉薬の違いで楽しめるように考案されています。実際に流通したものは何色だったのでしょうね。

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 黄土色のカップはどことなく金属器を感じます。底には『JAPAN 』の凹印がついています。また、商品サンプルを示すラベルと商品番号と思われる番号が印字されています。

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 緑色のカップは涼しげな印象です。底部分は上のものと同じです。

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 オレンジ色のカップは暖かい印象でビールにはどうなのでしょう。まぁ、好みの問題ですけどね。こちらも底部分は上記と同じです。

 これらは戦前とも戦後とも捉えられるものです。ただ、底部分のサンプルラベルが気になり蒐集対象となりました。
 こうしたサンプルは一般的には市場に出ないものですが企業の倒産や在庫の整理などでリサイクルされたりしています。本当は全部とは言いませんがきちんと保存されるようになるとよいのですが・・・





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by richouken04 | 2015-11-09 21:14 | 産地・時代不明品 | Comments(0)
 昭和初期は洋食器の和様化の研究が進みましたが、その一方で和食器の洋食器化も進みました。その一つが洋食器的な文様を和食器に取り入れることです。

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 丸窓に絵を入れる技法は古くから行われてきましたが山水文など和風な絵柄です。これは丸窓に帆船の絵柄をつけています。もう一つの丸文は花をデザイン化したものと思います。
 
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 高台内に銘はありません。造りからして美濃・瀬戸の中小窯元の素地に上絵付けしたものでしょう。

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 こちらは湯呑です。色や文様の一部が茶碗と違っていますが、同じと考えて差し支えは無いかと思います。

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 高台内には銘がありません。

 この2つの器物がセットで売られたわけではないでしょうが揃えて使用できるようにしたのでしょう。





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by richouken04 | 2015-11-01 23:32 | 産地・時代不明品 | Comments(0)
 しばらく骨董の話題ばかりだったので、昭和の陶磁器にスポットをあてたいと思います。

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 『愛知硬質磁器』という会社のカップ&ソーサーです。形状はこの時期に多く見られる逆台形に『ク』の字形の取っ手です。

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 絵柄はこれまたよくみられるバラです。転写による絵付けは細かな点がみられます。後年になるとシルクスクリーン転写の登場によりこのような点々も無くなっていくようです。

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 伏せて焼いているので底部分は釉薬がかかりつるつるですが、口をつける口縁は釉薬がかかっていません。

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 ソーサー。シンプルな絵付けですね。シンメトリーに絵柄配置しない点は日本のデザインです。

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 カップとソーサーにはそれぞれに『愛知硬質磁器 aichiseitosho』の銘が付けられています。瀬戸に『愛知製陶所』が存在していますのでここの製品なのかもしれません。
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by richouken04 | 2015-10-30 12:25 | 産地・時代不明品 | Comments(0)

パラオ焼の煙草セット

 敗戦まで日本は南洋諸島(現・パラオ)を委任統治していました。それまでの領主国と違って教育やインフラ整備、産業振興などを行ったため、今に至っても親日国でいるといわれています。最近では天皇陛下の訪問で知られますが、私自身は7年前に知ったほどでよく知りませんでした。

 とてもいい国ですよ。

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 煙草セットと呼ばれる灰皿と煙草入です。このようなセットは昭和初期頃から金属・陶磁器・木製/竹製(一部金属)などいろいろつくられたようです。これは2点のみですがおそらくこれらを載せるトレーがあったものと考えられます。
 文様は琉球古典焼きをほうふつとさせる動物文様?です。全面をピンク地で埋めるというのも国内製品では見ないデザインですね。

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 底部分には『パラオ焼』の赤絵印が付けられてます。パラオで使用するためにであれば別にこのような印は付けなくともよさそうですので、パラオ土産として企画・製造されたものと考えています。

 パラオには大勢の日本人が渡りました。江戸川乱歩も小説内で登場人物が南洋諸島へと向かうという最後があったはずですが、題名をど忘れしました・・・
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by richouken04 | 2015-08-11 17:43 | 産地・時代不明品 | Comments(4)

鳥居上棟式記念の盃

 お正月はどこかへ初詣されると思います。しない方もおられますが・・・だいたいは行くでしょう。そんな神社の鳥居を作り直す際の配布物だと思われます。

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 内部には鳥居の図。木製のもの、石造、金属製、それぞれの組み合わせなどいろいろありますね。ここの鳥居は『上棟式』をするのですから木製でしょうか。

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 側面には『石部神社』『鳥居上棟式記念』と文字が付けられています。この文字の色は戦前から戦後期の陶磁器、とくに子供茶碗に使われていることが多いです。この『石部神社』がどこの『石部神社』かはわかりませんでした。

 ただ、読み方は『いしべ』ではなく『いそべ』であることが判明しました。

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 高台には何もつけられていません。しかし、盃の形状から岐阜県多治見市市之倉地区で生産されたものと思われます。
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by richouken04 | 2015-01-12 10:35 | 産地・時代不明品 | Comments(0)

『円山』銘の盃

 2015年初頭ですので『盃』をご紹介してゆこうと思います。とはいえ、明治から昭和にかけてのものですのでさほど『ほほー』と言えるものはありません。

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 いわゆる呉須赤絵風の絵付けされた盃です。かなり簡略化されており中央の『福』の字が無ければ草花文様の盃だったでしょう。

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 側面もぐるりと上絵付けされていて手が込んでいます。すべて手絵付けされているため古い時代のものでしょう。

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 高台内には『円山』の凹印が付けられています。
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by richouken04 | 2015-01-04 21:35 | 産地・時代不明品 | Comments(0)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04