時のかけら~統制陶器~

tokinokake.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:瀬・セ(愛知県瀬戸市)( 80 )

瀬549の湯呑

 湯呑とはしていますが、小鉢にもなりうるくらいのサイズ。

c0004987_1044286.jpg


c0004987_10442313.jpg


 手絵付けの竹。朝鮮時代後期の染付をみるかのようです。大したものじゃない感じはありますが『描けない』文様ですね。

c0004987_1044511.jpg


 高台内に『瀬549』の呉須印があります。
[PR]
by richouken04 | 2015-05-29 10:45 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(1)

瀬439の小鉢

 『瀬439』の窯元は代用品の他にも食器を焼いていたようです。同時期に生産していたのか、食器生産が困難になったので代用品生産へ軸足を移したのか?釉薬の感じからすると後者の見解が有力でしょうか。

c0004987_0153260.jpg


 白磁にテナガエビと水草の上絵付けが施されています。これについては次回。

c0004987_015522.jpg


 側面から見ると『飛びカンナ』とよばれる文様が付けられています。九州の小鹿田焼の伝統的かつ特徴的な技法ですが瀬戸では見られません。『民芸』運動や様々なデザインの多様化により取り入れられたのでしょう。

c0004987_0162331.jpg


 高台内に『瀬439』の凹印があります。
[PR]
by richouken04 | 2015-05-17 11:19 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

瀬439のおろし金

 代用品の一つ。おろし金は結構見かけるものですがこいつはちょっと見ないタイプかも。

c0004987_030528.jpg


 全面鉄釉のおろし金。おろし目のユルさが目につきました。

c0004987_0312021.jpg


 裏面。 釉剥げもなくきれい。

c0004987_0332048.jpg


 立てて焼成したためにヒッツキがあります。

c0004987_0313710.jpg


 表側上部に『瀬439』の凹印が付けられていますが、なぜか統制番号が逆向きになっています。
[PR]
by richouken04 | 2015-05-14 00:33 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

瀬?●7?●の湯呑

 戦時下の統制品と思われるが地域記号と番号はどちらも不鮮明でかろうじて一部が判読できるかどうかというところ。完全なものを求めたいところだがこういったものも多く存在しているし、番号のありように関してはあいまいな部分があったとの話(瑞浪市歴史資料集 第2集)もあるのでアリなのだろう。

c0004987_10212479.jpg


 トンボの文様は安南(ベトナム)で焼かれた茶陶などを模倣したものか。ささっと描くがなかなかうまいものだ。

c0004987_10222464.jpg


 反対面は瑞雲とおもわれる。

c0004987_10224118.jpg


 高台内には呉須印があるが、判別は一部を除き難しい。これは『瀬●7●』とみられる。
[PR]
by richouken04 | 2013-07-22 10:23 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(2)

瀬259の湯呑

 戦時下のちょっと独特の雰囲気を表現しているかのような、そんな事を直感的に思ったりもしたこの湯呑。その妖しさは描き方の難しさを感じずにはいられないがいかがだろうか。

c0004987_1112925.jpg


 絵柄としては稚児文様、きらびやかな着物を身にしていることから七五三ですかねぇ。

 何しろこの稚児の眼が! 妖しい流し目! 

 人物を描くのって難しいんですよね。この時期も含めて人物文様ってあまり見ないような(九谷焼は比較的見るけれど)気がする。

c0004987_112317.jpg
c0004987_1123587.jpg


 不透明な釉薬は瀬戸・品野の特徴といえます。このような釉薬は他の地域では九谷焼で近いものがありますが、もう少し透明釉ですね。番号が無い場合でもこの地域の作とみて間違い無いでしょう。

c0004987_113554.jpg


 高台内には『瀬259』の凹印が付けられています。
[PR]
by richouken04 | 2013-01-12 11:05 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

瀬532の鳥の餌入れ

 これはあるだろうと目をつけつつも、実際当時の資料などを見ると生産されていたと思われるのだが、なかなかにというか全く見かけない器物がある。

 いや、時代的にそれくらいだろうというものはあるけども…。探してますが、なかなか。

 これがその小さいバージョン。『鳥の餌入れ』

c0004987_23214822.jpg

 ごく小さいので文鳥やうぐいす・メジロ(今はだめですよ!法律で禁止されています)を飼育するためのかごに取り付けて使用する物なのだろう。
 絵柄もゴム判で梅にうぐいす(実際はメジロらしい)を描いてる。

c0004987_23231758.jpg

 かごに取り付けるための取っ手は型つくりで、穴をあけて調整しているようだ。竹で造られた古い鳥かごなどに付けられたものも見かけるので戦争を挟んで長く造られていたんだろう。

c0004987_23224310.jpg

 上部は折り返され調整されている。趣味的な『ぜいたく品』だったろうに手間をかけている。

c0004987_2324324.jpg

 底はべた底。ろくろでは出ないざらっとしたこの感じは型を使用している証拠みたいなものと考えている。もちろん型を使用しても、滑らかに調整しているものもあるけれど。

c0004987_23232872.jpg
c0004987_2325262.jpg

 親指と見比べるとその小ささがわかるかと思います。取っ手の下部分に『瀬532』(瀬332のように見えるが顔料がつぶれてそう見えるだけ見たい)のクロム印が付けられ、底部分にも薄くて見えずらいが同じ番号が凹印でつけられている。
[PR]
by richouken04 | 2012-11-23 23:25 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

瀬23の鉢

 うーん、年頭のパソコン故障(HD故障)というかオシャカになってから数年分の撮りため分が重複する可能性があるのだが、これもまたその一つなのかなぁと思っていた。
 しかし、今回『瀬のやきもの・1』を確認すると文様はほぼ同じで番号が違うものが掲載されていた。

 『こっちかぁ 瀬のやきもの・1 瀬342の鉢

c0004987_13202753.jpg

 鉢全体を鉄釉で籠のような文様を描きます。確認はしていないのですが尾形乾山のデザインの模倣ではないかと思われます。

c0004987_13204414.jpg

 内部も乱れるかのように荒く絵付けられたところなども乾山のデザインに似ていると思いますが。

c0004987_1321439.jpg

 高台内には『瀬23』の凸印が付けられています。

 『瀬のやきもの・1 瀬342のやきもの』も同じデザイン(意匠)が使用されていることを考えると同じ域内の窯業者だったのかもしれませんね。
[PR]
by richouken04 | 2012-11-03 13:51 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

瀬424のひし形皿

 まいどのことながら何を出そうかと画像をポロポロみているが、あれは続き物だし、あれを出すと解説が多いしとか…すんませんねぇ。
  
 ひし形の皿は結構見ることもありますが統制番号を伴う例はほとんどありませんので紹介します。

c0004987_0181490.jpg

 松に鶴のおめでたい図案のひし形皿。実際に鶴が松にとまることは無いそうです。トキや鷺などの鳥を見てこれを絵画に取り入れたのでしょうか。でも、ボストン美術館展でみた屏風絵などには枝にとまる鶴はいなかったような…近代になっての創作だろうか。

c0004987_0184290.jpg

 比較的縁が立ち上がって深さのある皿に仕上げています。昭和初期頃になると新鮮な魚がある程度流通させることができるようになったようで、刺身皿なんかが登場してくるようです。

c0004987_0192414.jpg

 高台内には『瀬424』のクロム印が付けられています。他のひし形皿は東濃製でしたが、番号が無かったらどちらの作かわかりませんね。
[PR]
by richouken04 | 2012-09-20 00:19 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

瀬870の子供茶碗

 久しぶりに子供茶碗でも…。骨董ジャンボリーでは3つ入手できました。順次紹介します。

c0004987_1223782.jpg
c0004987_1224661.jpg
c0004987_1231735.jpg
 
 子供らしい絵柄で戦争などみじんも感じさせないだろうか。その点を考えると女の子向けかな?などと考えてしまう。『だるま』・『うさぎ』・『ピエロ?』と単純な文様だけです。
 だるまは比較的いろいろな機種で見かける文様ですが、他は見かけませんね。

c0004987_1232726.jpg

 高台内には『瀬870』と判読できる呉須印が付けられています。


 今日の大須はお休みしました…

 次はどこかな?
[PR]
by richouken04 | 2012-08-29 01:26 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)
 戦前には民間団体・政府・軍部といろいろな組織からいろいろな団体が組織されていました。今回はそのような団体が製作依頼し、配布したものと思われます。

c0004987_23112992.jpg
c0004987_23115289.jpg

 右は『大日本国防婦人会』、左は『帝国在郷軍人会』の文字が焼き付けられています。右の湯呑には『紀元二千六百年記念』の文字も見えます。紀元2600年は昭和15年ですが昭和16年になってもこの文字が使用されていたんですね。これに限らず多くはありませんが見ることができます。
 裏側には八稜鏡に2600をデザインしたものが付けられており、これも紀元2600年にちなんだものです。

c0004987_23124149.jpg

 それぞれの底ですが、左の湯呑の高台内には『瀬403』のクロム印が、右の湯呑の高台には『瀬313』の呉須印が付けられています。

 同じようなデザインで製造元が違うことはいくつかありますが、いつもその点は不思議だなと思います。注文主が注文を受け、製造元へデザインを提示して絵付けをする。絵付けする際に在庫品から使用するとこんなことになるのでしょう。

 ちなみにこれは京都のかのんさんのところから嫁いできました。なので地名は京都ではないかと…
[PR]
by richouken04 | 2012-08-14 23:13 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(2)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04