時のかけら~統制陶器~

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印判皿2種

 印判皿といわれるものにも産地や特長が色々あります。
 型紙摺り絵印判や銅版転写印判が一般的で、明治時代に各地で生産されました。
 
 面白いことに型紙摺り絵印判は瀬戸では焼かれていません。これは生産遺跡である窯跡からの出土例が無いことからわかります。
 美濃の窯跡からは出土していますので明治時代の生産の多くが美濃で生産されたものであるといえますね。

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 写真の印判皿は型紙摺り絵印判と銅版転写印判で最近入手したものです。
 どちらにも表面に目跡とよばれる窯道具を使用した跡が残ります。この目跡のある印判はとにかく数が少ないものです。

 この目跡のある製品はどこで焼かれたものでしょう。
 目跡のある製品を焼いていた産地としては愛媛県の砥部焼と福島県の長沼焼があります。もちろん他の窯業地でも造られたと考えられますが。

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 銅版転写印判皿の裏側です。

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 こちらは型紙摺り絵印判皿の裏側です。

 どちらも高台中央部に出っ張りがあり、口縁部近くには轆轤の跡が見られます。高台も窯道具とくっついて欠けた部分があります。

 素地の白さから砥部焼ではないかと考えています。





 
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by richouken04 | 2016-04-21 21:53 | 戦前参考品 | Comments(1)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04