時のかけら~統制陶器~

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タグ:クロム印 ( 39 ) タグの人気記事

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 一般では緑二重線の文様入り食器を『国民食器』とよんでいますが私個人は今は最低条件として統制番号の入れられた食器は国民食器としてよんでも構わないと考えています。
 上記の皿は緑二重線入りですが太い線と細い線との組み合わせです。この組み合わせで統制番号の入った食器はほとんど無い、ないしは無いくらいです。これにも番号はありません。

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 高台内には『ESCO HOTEL WARE JAPAN 』とクロム印が付けられています。このことからホテルで使用された食器であることがわかります。



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by richouken04 | 2015-11-30 10:04 | 産地・時代不明品 | Comments(4)
 無名メーカーの製品ばかりではつまらないかもしれませんのであまり蒐集していないのですが有力メーカーの製品を紹介します。

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 コンポートと呼ばれる高さのある皿です。日本でも台皿や果物皿と呼ばれたりします。一般的ではないため古い物はなかなか見かけません。この形の大皿は朝鮮時代に祭器として多用されました。

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 縁の文様はクリームボーダーとよばれるクリーム色に塗られた上にシンメトリーな連続文様を配置しています。西洋の陶磁器文様をそのまま取り入れて使用することが長い時代続きましたが、戦後それが陶磁器業界にとって大問題となりますが、機会があれば。

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 高台というか底部分に『東洋陶器会社 TOYOTOKIKAISHA 意匠登録73714』のクロム銘と『許356●1』のクロム印が付けられています。
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by richouken04 | 2015-11-27 00:21 | 産地・時代不明品 | Comments(0)
 年末に向けて統制番号のついた洋食器も紹介したいのでまとめて紹介いたします。

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 洋皿には食べ物をのせる中央部と文様が付けられている『リム』とよばれる部分があります。ここに文様をつけるのは今も昔も変わりませんね。

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 リム部には果実をつけた植物文様があります。西洋陶磁器ではシンメトリーな文様になる場合が多いのですが和風化された洋食器では非シンメトリーな場合があります。

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 底の銘は『硬質日?磁器 KATO Co 』と赤絵印が付けられています。
 『KATO Co 』なる会社については詳細は不明ですが名古屋市内の陶磁器商店ではないかと思われます。

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こちらの洋皿も上記と同じように上絵付けされています。

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 リム部の絵付けは果実文様です。さくらんぼのように見えますがどうなのでしょう。

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 底部には銘などはありません。

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 洋皿は細かな文様で縁取りされています。

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 リム部はバラと思われる連続文様が付けられています。昭和の花唐草と言えます。

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 底部分には『硬質磁器 SHOWA-SEITO』のクロム印が付けられています。
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by richouken04 | 2015-11-21 10:18 | 産地・時代不明品 | Comments(0)

海軍用の食器・2点

 陸軍用食器の次は海軍で使用されたと思われる食器をご紹介します。
 海軍は陸軍と違って陶磁器製の食器はあまり多く存在していません。一説では軍艦内で使用しようする場合、落下して破損、怪我をするというリスクを避けたためとも言われています。

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 錨に桜章がつけられた軍隊用食器です。これとほぼ同じ星章の付いた陸軍用の食器はたくさん見るのですが錨に桜章の付いた食器は見かけません。口縁は割れ欠けを防ぐため厚くつくられています。

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 高台内には『肥28』のクロム印が付けられています。『肥28』は佐賀県嬉野市塩田町にある『志田陶磁器株式会社』に割り振られた番号です。今も工場(現・志田焼の里博物館)が残されていて、内部に残された道具類にこの番号を見ることができます。

 ※志田焼の里資料館HP

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 こちらは海軍で使用されたとも言われる、富士山の絵柄の入った食器です。つくりは軍隊用食器にみられる厚い口縁です。富士山は吹き墨の技法でつけられていると思いますが一部彩色もあるかもしれない。『岐』で見られる富士山と比べるとかなりリアルです。
 反対側にも雲海が描かれていて適当にデザインされたわけではなさそうです。

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 高台内には薄いのですが『名陶』の呉須印が付けられています。『名陶』銘の軍用食器は星章がほとんどでこのような絵柄付きは初めてです。

 
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by richouken04 | 2015-08-13 21:51 | 戦中期参考品 | Comments(0)

岐168の盃と番号の無い盃

 GWも過ぎましたので『酒器』の続きをもう少し続けておきます。

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 『高砂』の謡の一部と思われるのですが高砂の謡の文言とこの盃に書かれた文字が一致しているかどうか浅学ゆえにわかりません。こういうことを知っていて謡えることが教養だった時代をものがたります。

 同じ文様の3つの盃ですがこうして並べる以上、どこか違うんだろ?

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 反対面は高砂で登場するアイテム、熊手と箒がつけられています。ここまでは一緒ですがね。

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 高台内には『岐168』の統制番号があるもの2つと番号の無いものがあります。その統制番号もクロム印(左)と呼ぶ緑色のものと凸印(右)と呼ぶ陽刻のものとがある。
 同じ窯元でなぜ違いがあるのか?まだ不明な部分です。

 統制番号(生産者表示記号)の謎はまだまだ解明すべき問題が山積しています。
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by richouken04 | 2014-05-10 11:51 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(2)
 マジョリカ風やきものは日本には明治時代、万国博覧会とのつながりから知られるようになったようです。ただ、このマジョリカ風やきものは純粋なマジョリカ焼きを写したものではなく『ドイツ・マジョリカ』と呼ばれるタイプを写しています。

 有名なのはタイルでたくさん造られ海外にも輸出されました。その他にもコースター(コップ置き)が知られるでしょうか。

 ……

 今日は陶製のコースターです。

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 共箱(当時の箱付き)で出たようです。よく見かけるのは幾何学文様を用いたものですがこちらは違いましたそこもまた魅力でしょうか。

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 『大正13年8月 水●皿』とあります。『水●皿』は何と読むのでしょうか?『飲?』『置?』『板?』『取?』・・・うーん、何とも分かりません。どなたかご教示いただけるとありがたいです。

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 京都名所文様のコースターです。

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 上段は『友禅染』と『雨の京都(嵯峨野でしょうか?)』、下段は『大原女』と『金閣寺』です。

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 上段は上記写真と同じで、下段は『五条大橋と八坂の塔』と『清水寺』でしょう。


 ドイツ・マジョルカをまねた日本・マジョルカは浮世絵のような感覚ですね。色を混ぜることなく配色する図案は一時流行したようですが結局、奇抜すぎたのか日本の食卓には普及しなかったようですね。

 でも、似た感じのものは大正時代の銅版皿に見ることができます。と書きつつ、そういった物を持っていないことに今気付いたり(汗)

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 裏面には製造者の銘がありました。『H SAJI NAGOYA』とあります。名古屋の佐治タイル製です。今も存在するのかわかりませんが戦時下では砥石を造っていたようです。 
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by richouken04 | 2013-08-31 23:58 | 戦前参考品 | Comments(4)

香蘭社製碍子・その1

 忘れてませんか?香蘭社の製品を特集してました!

 あと2点、お付き合いください。

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 香蘭社製のガイシ(碍子)です。正式な名称は…耐塩ピン碍子というのに似ているような…。

 調べてみると『低厭碍子』と呼ばれるものの、二重碍子という種類に似ています。

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 拡大図、『KORAN』に蘭マークは香蘭社のHPには掲載が無いですねぇ。外部委託して製造したのでしょうか。それともまだ知られていないのか?

 『1940』は年号で間違いないでしょう。『L』はサイズですかねぇ。

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 電磁器銅版統制証票のマークです。

 近代陶磁器の研究には欠かせない『概説 近代陶業史 三井弘三・著』に挿絵として掲載されているものの実物ですね。
 
 これを見つけた時は西川きよしさんがごとく目ん玉グリグリになってしまいました(汗)

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 裏には大きな欠けがあるものの、希少性には代えられない。マークのところが欠けていなかったことが幸運です。

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 欠けがあったためか、ただ使用されなかっただけか?わかりませんが未使用のようです。使用されていれば金属製の部品が付けられていることでしょう。


 この手の碍子は難しいかもしれませんが、小さな碍子は海岸や古い家を解体した後の更地、普通に近所の川の土手、いろいろなところで見つけることができると思います。

 もし、このマークがついたものがありましたら…

 めちゃくちゃ珍しいものですよ!

 拾ってください。


 …できたら欲しい…


 ぽちい。
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by richouken04 | 2013-05-27 09:45 | 戦中期参考品 | Comments(3)

RCの国民食器(丼)

 国民食器の丼シリーズ。繋ぎですが…

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 蓋が無いのは前回と一緒です。本当はあったのだろうと思います。使用するうちに破損したり、離れ離れになったまま、売りに出されてしまったのでしょう。

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 高台内には『☆枠にRC』のクロム印があります。日本陶器(ノリタケ)製です。ノリタケの裏印は何種類かを同時進行で使用されていてこれも戦前なのか、戦後なのかはっきりしません。

 前回のものと比べても造りが上手であることがわかると思います。
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by richouken04 | 2013-03-07 10:15 | その他産地 | Comments(0)

岐427の国民食器(丼)

 久しぶりの更新は、『投稿』ページまで来ても書き込む気持ちにならなかったからで…。
 今日はまだいい方か。

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 国民食器の中でもなかなか共蓋のものは見つかりませんので、蓋が無くても仕方がないと思います。

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 ただ、高台の中には!

 『大和』の文字!うーん、グッとよくなった?
 戦艦とは関係無いところで使用されたと思います。国民食器には時々このような文字を持ったものが見られます。
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by richouken04 | 2013-03-05 21:25 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(0)

瀬532の鳥の餌入れ

 これはあるだろうと目をつけつつも、実際当時の資料などを見ると生産されていたと思われるのだが、なかなかにというか全く見かけない器物がある。

 いや、時代的にそれくらいだろうというものはあるけども…。探してますが、なかなか。

 これがその小さいバージョン。『鳥の餌入れ』

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 ごく小さいので文鳥やうぐいす・メジロ(今はだめですよ!法律で禁止されています)を飼育するためのかごに取り付けて使用する物なのだろう。
 絵柄もゴム判で梅にうぐいす(実際はメジロらしい)を描いてる。

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 かごに取り付けるための取っ手は型つくりで、穴をあけて調整しているようだ。竹で造られた古い鳥かごなどに付けられたものも見かけるので戦争を挟んで長く造られていたんだろう。

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 上部は折り返され調整されている。趣味的な『ぜいたく品』だったろうに手間をかけている。

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 底はべた底。ろくろでは出ないざらっとしたこの感じは型を使用している証拠みたいなものと考えている。もちろん型を使用しても、滑らかに調整しているものもあるけれど。

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 親指と見比べるとその小ささがわかるかと思います。取っ手の下部分に『瀬532』(瀬332のように見えるが顔料がつぶれてそう見えるだけ見たい)のクロム印が付けられ、底部分にも薄くて見えずらいが同じ番号が凹印でつけられている。
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by richouken04 | 2012-11-23 23:25 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04