時のかけら~統制陶器~

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タグ:仏具類 ( 11 ) タグの人気記事

万5の仏具・セット

 エラくデカイもの。≪魅せる場合≫にはこういうものも重宝するのだろうけれど…
収集家としてはこういうものは…世の収集家の方々はホントにエライ!!

 いや、まだデカいのがありますがな。見たことないけど。

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 甲型2号のセット。秋の彼岸の時は『乙型仏具』を紹介してみましたが、こちらは『甲型仏具』と呼ばれるもので寺院からの仏具回収時に選択できる仕組みになっていたようです。

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 甲型2号花生。乙型は寸法的に一種類しかないが甲型は高さにより3種類あり、これは2番目に大きなもので約33センチあります。・・・・でかい。デカすぎる!

 しかーし!甲型1号となるとなんと!約43.5センチにもなるんですって!

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 底部分には『万5』の凹印が付けられています。窯によっては黒呉須印で押印されている場合もあります。白く見える部分は釉薬を剥いで窯道具をあてたところです。これにより実際に使用する際、器物に傷が入るのを防止しています。

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 甲型2号香炉。甲型香炉はもともと蓋を伴わないタイプです。サイズは高さ約16センチあります。高さよりも口径の広さがきわだっていますので大きく見えます。

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 中も施釉。

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 底部分には『万5』の凹印があります。花生と同じ窯元で造られたセットというところもよいですね。


 どんな寺院で使ったのだろうか?

 時々、陶磁器製の仏具を今でも使用されている寺院などを見かけますが今まで見たところでは甲型3号のようでした。あそこは甲型2号花生かな?という寺院もありましたが未確認(設置場所が高所でした)です。

 次は甲型一号各種仏具ですね!

 いや…

 いや…

 いや…
 
 たぶん…

 いや…


 お願いします。
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by richouken04 | 2012-10-28 00:07 | 万(三重県四日市市) | Comments(2)
 秋のお彼岸の法事の最中、お寺の本堂を見る。お寺は昭和17年、仏具の回収が行われ陶磁器・ガラス・コンクリートなどの仏具が本堂を飾ったはず。うちのお寺はすでに銅器に取り換えられており、どのような代用仏具があったのかはわからない。それでも黒ガラスの仏飯器は今でも使用されていた。
 お寺によっては今でも陶磁器製仏具を使用されているところがある。

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仏具揃い 乙型仏具とよばれるものです。仏具のセットとしてはこれのほかに仏飯器がつきますが陶器製の仏飯器は1つくらいしか見て事ありません。

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燭台(受け皿欠) 本来はろうそくを立てる受け皿があるのですが差し込み式で分離できてしまうことから落として破損したり、取り換え後にどこかへいってしまったりするのでしょう。ちょっと残念ですね。
底部分に『万●●』の凹印が付いています。

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花生 乙型仏具の花生は甲型と比べ、ほとんど見ることがありません。仏具とはいえ銅器を上手にうつしているために普通に花瓶として使用されたのではないかと思います。
底にはそれぞれ『万76』の凹印と凸印が付いています。

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香炉(蓋欠) 本来は透かし彫りを施された蓋が付属するのですが、これは失われています(残念)それでも線香立てとして使用する際には蓋が邪魔になりますので、この方がいいのだろうか?
 底に『万76』の凸印が付いています。


 代替仏具は甲型と乙型があります。それぞれ銅器をうつしたものでしょうが、文様の美しさでは乙型でしょう。甲型はシンプルな美を追求したとも言えます。
 
 ひょっとしたら皆さんの近所のお寺さんに残されているかもしれません。
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by richouken04 | 2012-09-26 21:38 | 万(三重県四日市市) | Comments(0)

岐784の線香立て

 線香立てはそのほとんどが黒またはこげ茶釉ですがごくわずかに白磁のものもあります。

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 これは北海道で購入しました。白磁のこの形状は初めてです。

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 内側は足の部分がくぼんでいますが内反り部分は成形のために指なでをしたような跡が見られます。

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 底部分には『岐784』の凸印が付いています。


 ※このお品は2つありました。小樽のお店にまだあるかも?!※
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by richouken04 | 2011-10-17 20:55 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(0)
 上絵付けの線香立ては比較的大きなサイズのものがありますが、茶色や黒の釉薬の製品は小型のものが多いです。(寺院の金属供出時に造られた仏具を除く)

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 瀬戸で造られた線香立てと岐阜(東濃)で造られた線香立てです。左は獅士形の耳の付く金属器の写しです。右も文様は付いていませんが金属器の写しと言えます。

 これは大きな家からの初荷で仏壇が2つあったとのことです。それぞれの仏壇に使用されていたのでしょう。

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 セ47の線香立て
これは以前に紹介した物ですが、同じ生産者のものです。

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 岐860の線香立ては全面鉄釉掛けで、素地は型造りの鋳込み造りでしょう。底面に『岐860』の凹印が付いています。
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by richouken04 | 2011-10-13 01:20 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

瀬733の線香立て

 線香立ての続きです。

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 こちらは前掲の線香立てと形状がほぼ同じとみてよいのですが上絵が違っています。大きなハスの葉は同じですがこちらは牡丹が描かれます。口縁部の青釉(呉須)の色付けも印象を大きく変えています。

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 底部にはくっきりと『瀬733』の凹印が付けられています。
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by richouken04 | 2011-10-09 23:30 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

瀬733の線香立て

 戦争時にはどうしても戦死者がでます。なのでたくさんの仏具が生産されたようです。そのなかでいろいろな種類(図柄・形状)があるのが線香立てです。ちょっと特集してみましょう。

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 どちらも同じ上絵付けの線香立てです。大きさが違うのは供養する親族の多さに関係するのでしょうか。赤・ラスター・黒・緑と多彩な色釉薬を使用しています。

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 底部分には『瀬733』の凹印とそれぞれに呉須印と鉄釉印が付けられています。凹印がはっきりしないということでしょうか。このような例はいくつか見られます。

 
 
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by richouken04 | 2011-10-02 22:45 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(5)
 韓国より無事、帰ってまいりました。早々にいろいろと報告したいこともありますがばたばたしておりますし、旅立ち前の続きを終わらせてから来週にゆっくりと報告させてもらいます。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 昭和17年。この年には戦時中の出来事でも特に語られることの多い『金属回収』が全国的に、強力に展開されます。国民一般はもとより寺院・教会・会社組織においても回収が強化されました。
 『梵鐘・仏具の回収』は全国でおこなわれました。すべての梵鐘・仏具が回収されたわけではありません(特に貴重とされたものは回収を免れたと言う)が、ほぼすべての寺院で回収がおこなわれ仏具に関しては陶磁器・ガラス・コンクリートなどの代用品が配られました。

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 これは万58と瀬443の統制番号のついた甲型仏具と呼ばれる形状の香炉です。全国の寺院では宗派を問わず、甲型か乙型の2通りの形状の仏具を選ぶよう指示されました。
 写真は香炉のサイズから甲型2号(5寸5分)と甲型3号(4寸)とおもわれます。。2号3号と言うことはこれ以上に大きいサイズの1号香炉もあるようですがまだ見たことありません。(すいません、細かいサイズがちゃんと測っておりませんでした、後日修正します)

 ・・・

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 こちらは梵鐘供出(応召)時に村人が梵鐘と一緒に撮影した写真です。リヤカーに乗せられた梵鐘には国旗も見えます。当時の新聞などには『祝 応召』の掛け紙を付けられた梵鐘の写真もあります。
 いくら昔の写真とはいえ、一応個人個人の顔が映っていますのでくっきりとは出せませんのですいません。村人には当然のことながら笑顔は見られません。どこかうつろで悲しげに見えるのはそういう心で見ているからでしょうか。


 この時の供出(応召)により今でも鐘楼はあっても梵鐘が無いというお寺が全国にあるようです。


 
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by richouken04 | 2008-08-14 00:49 | 戦中期参考品 | Comments(4)

瀬47の線香立て

 これもいわゆる『袴腰香炉』となります。

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 鉄釉をかけて焼成した後でさらに色絵を施して焼成しています。白地に色絵を施した線香立ては今でも仏具として売られているのを見かけますが黒地(茶色地)に色絵は見かけないように思いますがこれはたぶん地域差(宗派による信者の多少の差)なのでしょう。

 実際に使用されていたと見え、灰には線香の燃えカスも残っています。合掌・・・・
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by richouken04 | 2008-07-07 10:17 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(2)
 選考立てでもいろいろあります。マニアック?なのであまり出てきませんが。

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 口ふちにつばがある線香立てです。三足タイプは先日のものと同じです。これは丁寧に造ってあります。釉薬も黒く艶のあるものです。
 底部分には『岐79』の凸印がついています。

 もう1つ。

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 こちらはうって変わって『袴腰(はかまごし)』と呼ばれる形状の線香立て(香炉)です。はかまをはいた人の形から名付けられたようです。これも型造りでしょうが丁寧に造ってあります。前面は蓮花、後部は市松です。
 こちらも底部に『岐733』の呉須印が付けられています。

 食器類は産地が決められていましたが仏具はどの地域でも生産されていたようです。
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by richouken04 | 2008-07-01 20:19 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(4)
宗派により使い分けないといけ無い仏具はさまざまな形状のものがあります。線香立てもその1つです。

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全面に鉄釉を掛ける平たいタイプの線香立てです。上下に割れる石膏型を用いて製造しています。底部分に『岐10』の凸印があります。

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こちらも形状は同じです。うわぐすりはこちらのほうが少し薄いくらいでほぼ同じです。胴部に中央には方の隙間に出来たバリ(ぎざぎざになった余分なもの)を調整した跡が見られます。
 底部には『岐1021』の凸印がついています。

 仏具は寺院用に製造された全国統一の甲型・乙型の2種類がありますが一般家庭用と思われる小型の仏具ではさまざまな形状があります。
 いまのところ瀬戸と東濃地区で生産されたものが確認されていますが他の地域でもおそらく生産されていると思います。
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by richouken04 | 2008-06-29 14:26 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(0)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04