時のかけら~統制陶器~

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岐168の盃と番号の無い盃

 GWも過ぎましたので『酒器』の続きをもう少し続けておきます。

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 『高砂』の謡の一部と思われるのですが高砂の謡の文言とこの盃に書かれた文字が一致しているかどうか浅学ゆえにわかりません。こういうことを知っていて謡えることが教養だった時代をものがたります。

 同じ文様の3つの盃ですがこうして並べる以上、どこか違うんだろ?

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 反対面は高砂で登場するアイテム、熊手と箒がつけられています。ここまでは一緒ですがね。

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 高台内には『岐168』の統制番号があるもの2つと番号の無いものがあります。その統制番号もクロム印(左)と呼ぶ緑色のものと凸印(右)と呼ぶ陽刻のものとがある。
 同じ窯元でなぜ違いがあるのか?まだ不明な部分です。

 統制番号(生産者表示記号)の謎はまだまだ解明すべき問題が山積しています。
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by richouken04 | 2014-05-10 11:51 | 岐(岐阜県東濃地区)
 盃の中でも軍事的なものは比較的人気がありますね。確かこのような盃ばかりを取り上げた本も出版されていたと思います。

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 最近、ここ半年くらいかでいろいろ時間も違いますが同じ『支那事変記念』の盃が集まりました。

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 側面から見てみるとそれぞれ個性的だなぁ。

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 高台内もいろいろです。番号付きや番号無しなどちょっとずつ時代が違っています。
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by richouken04 | 2014-04-23 23:53 | 戦中期参考品

岐191と岐190のうぐいす盃

 うぐいす徳利と言われる徳利が登場するのは大正期といわれるが、うぐいす盃の登場時期はよくわかりません。徳利と盃、それぞれ音を出す仕組みは違いますので時期は違うはずです。これらは観光地の地名が付いたものがあり、お土産品として売られていたことがわかります。

 ≪岐191のうぐいす盃≫

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 『明治神宮』のお土産として売られていたものと推測します。戦時下には旅行はかなり制限されていますが皇室にゆかりのある場所や神社などへの参拝は比較的緩やかだったとのことです。そのような場所で売られていたのでしょう。

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 側面には手書きで梅の花が描かれています。

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 高台内に画像では見えませんが『岐191』の凸印が付いています。

 ≪岐190のうぐいす盃≫

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 こちらは『清水』の文字から京都・清水寺界隈で売られたものだったのでしょう。図柄はイッチンで描かれ屋根にラスター彩を用いるなどかなり豪華です。

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 側面は鉄釉が全面に塗られています。うぐいす盃はいくつか見ましたがこのような例はこれ一つだけです。

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 高台内には『岐190』の凸印が付けられています。

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 2つ並んでパチリ。
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by richouken04 | 2014-04-19 21:49 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐1204/防5の防衛食容器

 これは大須観音の骨董市で入手しました。防5の防衛食容器としては4つ目くらい?ですが底の番号がクックリしていたのと蓋を伴っていたことでご購入となりました。

 ちょうどhiroimonoでも『防3の陶片』が紹介されています。

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 正面は『防衛食 (防5) 大日本防空食糧株式会社 社長 小澤專七郎謹製』の文字が付けられています。ここら辺の文字はおそらく規格化されていたのでしょう、どれも同じですね。

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 未使用品ですので当然、蓋には穴があけられていません。蓋の文字もほぼ同じ文字の羅列のようですが、一部がカナ表記だったり漢字表記だったりと違いも見られます。

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 内部は施釉されるのですが、蓋裏は無釉です。施釉することで蓋の役割が保てなかったのでしょうかね。それとも蓋は施釉しないのが普通だったのか。

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 底部の統制番号は『岐1204』の凸印がつけられています。今知られている岐工連のリストでは空番になっているところになりますのでどこの生産者かは不明です。
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by richouken04 | 2013-06-09 15:04 | 岐(岐阜県東濃地区)
 秋のお彼岸の法事の最中、お寺の本堂を見る。お寺は昭和17年、仏具の回収が行われ陶磁器・ガラス・コンクリートなどの仏具が本堂を飾ったはず。うちのお寺はすでに銅器に取り換えられており、どのような代用仏具があったのかはわからない。それでも黒ガラスの仏飯器は今でも使用されていた。
 お寺によっては今でも陶磁器製仏具を使用されているところがある。

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仏具揃い 乙型仏具とよばれるものです。仏具のセットとしてはこれのほかに仏飯器がつきますが陶器製の仏飯器は1つくらいしか見て事ありません。

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燭台(受け皿欠) 本来はろうそくを立てる受け皿があるのですが差し込み式で分離できてしまうことから落として破損したり、取り換え後にどこかへいってしまったりするのでしょう。ちょっと残念ですね。
底部分に『万●●』の凹印が付いています。

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花生 乙型仏具の花生は甲型と比べ、ほとんど見ることがありません。仏具とはいえ銅器を上手にうつしているために普通に花瓶として使用されたのではないかと思います。
底にはそれぞれ『万76』の凹印と凸印が付いています。

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香炉(蓋欠) 本来は透かし彫りを施された蓋が付属するのですが、これは失われています(残念)それでも線香立てとして使用する際には蓋が邪魔になりますので、この方がいいのだろうか?
 底に『万76』の凸印が付いています。


 代替仏具は甲型と乙型があります。それぞれ銅器をうつしたものでしょうが、文様の美しさでは乙型でしょう。甲型はシンプルな美を追求したとも言えます。
 
 ひょっとしたら皆さんの近所のお寺さんに残されているかもしれません。
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by richouken04 | 2012-09-26 21:38 | 万(三重県四日市市)

岐252の湯呑

 『隣組』の湯呑をさっそくアップします。
 今回はセットで入っていたと思われる箱があったことと隣組歌詞の一部と5つ目の湯呑の『常会信条』で他と違う部分がありましたのでこれを紹介します。

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 当時箱と思われる段ボールの箱。『御陶器』のラベルも当時のままと思われます。ただ、箱内部の包み紙は当時そのままとはちょっと考えにくいものです。5個入れても隙間があることからそれぞれを区別する緩衝材があったと思われます。

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 とりあえず五個セットで並べてみた。右から1番歌詞から4番歌詞、常会信条湯呑となります。

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 『隣組』歌詞の1番歌詞と2番歌詞、ここに違いはなさそうです。

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 『隣組』歌詞の3番歌詞と4番歌詞、ここで3番歌詞の一部に違いが出ます。『地震・雷 火事泥棒』の部分です。正式には『地震や雷 火事泥棒』となっています。この部分は他のものでも同じ違いで刷られていました。
 4番歌詞は『何軒あっても一世帯 心はおなじ屋根の月』部分が正式には『何軒あろうと一所帯 心は一つの屋根の月』とかなり違っています。 

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 5つ目は『隣組』の歌詞とは関係の無い『常会信条』について書かれた湯呑になっています。この湯呑では『常会信条』が『部落常会信条』となっており、2項目も『会合の日には部落内の人達は皆が出席して住心地のよい部落を互いの力で作って行く会である』とある。
 『岐のやきもの・2 岐252の湯呑』では多少見づらいが『常会信条』であり、2項目も『部落』の文字は無く、『常会の人達…』と刷られている。

 これは地域的な差異なのだろうか?上記ブログの湯呑は関西地区で入手したものとの記憶がある。今回の湯呑は東日本(東北)から嫁入りした品です。『部落』という言い方は東日本と西日本で意味合いが違っているようなので地域によって文章を変えたのかもしれない。

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 反対面はすべての湯呑でこの『大政翼賛会』のマークが付けられています。これはどれも同じですね。

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 高台内にはすべて『岐252』の凸印があります。型からの抜けが良かったようで記号番号はくっきりと読めます。
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by richouken04 | 2012-09-16 22:51 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐716の子供茶碗

 朝晩ちょっと涼しくなってきましたが、まだまだ暑い日が続きます。みなさま体調管理をしっかりしてくださいね。今日は夏っぽい、涼しい図案の子供茶碗です。

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 銅版転写と思われる転写で絵付けされた金魚の図です。金魚はとても人気の図柄で高価になる傾向があるのですが、最近はどうなのでしょう?これはそれなりの価格でしたが…それでも安価ですが。

 これを見た時に『そっくりだ!』と心で叫びました。この図柄とほぼ同じ茶碗があるからです。

 岐678の茶碗

 統制番号は違うものでしたが、これを入手したのが収集を始めたころでしたのでなんとも懐かしい気がしました。

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 裏面には水草がつけられています。茶碗にあったかどうか確認はできません。だって倉庫の奥深くにあるんですから。

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 高台内には『岐716』の凸印が付けられています。『妻木のやきもの』のタグを見ればわかりますが、この地域における茶碗・湯呑の生産は多くなかったようです。
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by richouken04 | 2012-09-04 19:35 | 岐(岐阜県東濃地区)

炊事の道具・その

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万121の土瓶

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万122の土瓶

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万130の土瓶

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万132の土瓶

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万135の土瓶

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万154の土瓶

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万158の土瓶

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万158の土瓶
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by richouken04 | 2012-08-23 20:18 | 万(三重県四日市市)

岐784の線香立て

 線香立てはそのほとんどが黒またはこげ茶釉ですがごくわずかに白磁のものもあります。

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 これは北海道で購入しました。白磁のこの形状は初めてです。

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 内側は足の部分がくぼんでいますが内反り部分は成形のために指なでをしたような跡が見られます。

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 底部分には『岐784』の凸印が付いています。


 ※このお品は2つありました。小樽のお店にまだあるかも?!※
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by richouken04 | 2011-10-17 20:55 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐201の盃

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 青磁でできており、金彩が施された戦時下の製品としては珍しいもの。

 東寺のかのんちゃんのところで購入した最初の品だと記憶している。
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by richouken04 | 2011-08-19 00:15 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04