時のかけら~統制陶器~

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タグ:皿・変形皿 ( 27 ) タグの人気記事

印判皿2種

 印判皿といわれるものにも産地や特長が色々あります。
 型紙摺り絵印判や銅版転写印判が一般的で、明治時代に各地で生産されました。
 
 面白いことに型紙摺り絵印判は瀬戸では焼かれていません。これは生産遺跡である窯跡からの出土例が無いことからわかります。
 美濃の窯跡からは出土していますので明治時代の生産の多くが美濃で生産されたものであるといえますね。

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 写真の印判皿は型紙摺り絵印判と銅版転写印判で最近入手したものです。
 どちらにも表面に目跡とよばれる窯道具を使用した跡が残ります。この目跡のある印判はとにかく数が少ないものです。

 この目跡のある製品はどこで焼かれたものでしょう。
 目跡のある製品を焼いていた産地としては愛媛県の砥部焼と福島県の長沼焼があります。もちろん他の窯業地でも造られたと考えられますが。

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 銅版転写印判皿の裏側です。

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 こちらは型紙摺り絵印判皿の裏側です。

 どちらも高台中央部に出っ張りがあり、口縁部近くには轆轤の跡が見られます。高台も窯道具とくっついて欠けた部分があります。

 素地の白さから砥部焼ではないかと考えています。





 
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by richouken04 | 2016-04-21 21:53 | 戦前参考品 | Comments(1)

文字文様の皿

 『瑞浪市歴史資料集』の内容は一年ぐらいここでは取り上げないつもりです。でも、ちょっと関連のあるところだけご紹介します。

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 こちらは青磁の文字文様のある皿。同じ文様の皿で統制番号のあるものが掲載されています。

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 高台内に番号はありません。これを購入する際、何枚かあったのですがすべてに番号はありませんでした。もし番号を付け忘れたのであれば、他の皿には番号があるはずなのです。

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 高台内の輪線も同じです。このような輪線がある製品は陶地区(現・岐阜県瑞浪市内)で製造されたものと考えられます。
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by richouken04 | 2015-05-12 00:49 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(0)
 銅版転写皿。

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 『日本・アメリカ・イギリス・フランス又はベルギー又はルーマニア(青一色のため不明)・タイ・中華民国・イタリア・スイスじゃなくてギリシャ(スイスは加わっていない)』の国旗がぐるりとある。
 象のいる国旗がどこだか不明だったので調べると、この頃のタイの国旗でした。

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 高台を見てみると石膏型を使用している痕跡が見てとれる。古い銅版皿では高台内部を削っている。
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by richouken04 | 2014-12-20 14:38 | 戦前参考品 | Comments(2)

マジョリカ風ペン皿

 暑い日々が続くので、ちょっと涼しそうなものを紹介します。

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 マジョルカ風ペン皿でしょうか。

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 拡大図

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 フェルトが張ってありました…。戦後かなぁ?とかとも思いますがフェルトの質が硬化していますので古い物かもしれません。
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by richouken04 | 2013-08-31 00:11 | 産地・時代不明品 | Comments(0)

深川製磁の皿

 深川製磁の花瓶を紹介したので他の物も紹介します。

 深川製磁の裏印(マーク)は手書きやゴム印や凹印でつけられたものがあります。香蘭社のように確実に『時代』を限定できる資料が手元にないので確実に昭和初めと判断しているものだけを購入しています。

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 吹きとゴムと手書きとそれぞれの技法を使用した皿です。技法としては単純な作業と言えるでしょうか。この皿も売りに出ていた時は多くの在庫があったようで、確か800円でしたよ。
 文様はひょうたんとひょうたんの花?です。ひょうたんには神話時代からのエピソードや縁起担ぎの意味がありますので採用されたのでしょう。

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 高台には『富士山』マークの凹印が付けられています。ちょっと見えないですね、すいません。形状は先の花瓶に付けられたゴム印(呉須印)と同じ形状とみてよいかと思います。


 時期遅れですが、『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』の世界文化遺産登録おめでとうござますっ!!

 今度の東京行きの時は見られるだろうか?

 いつ行くの?

 今でしょ!

 じぇじぇじぇ~

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by richouken04 | 2013-06-30 01:10 | 戦前参考品 | Comments(0)

香蘭社・色絵皿

 今日はアースデイだったそうだ。地球には目に見えるものと見えないものとがあるが今は目に見えるものを重要視する見解が強くなっている。でも、見えないものを大切にしなければ見えているようで見えていないことになるんだろう。

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 この皿には幻獣であり、吉祥の獣でもある獅子が描かれるものです。獅子と牡丹の組み合わせの由来は獅子が『百獣の王』、牡丹が『百草の王』とされることからこれを組み合わせたところからきています。

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 拡大図、牡丹の花や葉などは上絵付けしてその他は染付です。

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 皿の裏側には何も文様は付けられていません。高台は同じ有田焼の製品よりも薄く造られています。

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 高台の銘は『蘭の花に香蘭社造』のマークです。香蘭社のHPによれば昭和10年代に『工芸部』で製造された製品に付けられたとのことです。
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by richouken04 | 2013-04-22 19:12 | 戦前参考品 | Comments(0)

有50の四方皿

 先日の透かし彫り鉢を入手する前にこちらを入手していたんです。
 それで、ネットオークションを検索したところヒットして…びっくりですよ。

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 隅切りの四方形の皿です。ひょうたんを図案化したものでゴム印で下絵付けした後、色釉を手絵付けしているようです。有田の上手と考えられる製品では比較的多い技法です。

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 高台内には『有50 年木庵江上製』の呉須印がついています。こちらはちょっと薄いです。銘がついている製品は上手のものが多いように感じます。



 
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by richouken04 | 2013-01-03 16:36 | 有(佐賀県有田町) | Comments(0)
 市内のリサイクルショップにて購入しました。

 時にびっくりするようなものも出ますが、やはり値段でしょうか。

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 ソーサーだけなのですが、21円って!

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 戦後ノリタケで生産された『ローズチャイナ』です。

 ノリタケとしての品質が確保されないとのことでこの裏印が用いられたと聞いています。
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by richouken04 | 2012-11-13 08:53 | 占領期参考品 | Comments(0)

有15の変形皿

 夕方に大手スーパーに行ったところ、モモやブドウ、ミカンに交じって柿が売られていました。

 すっかり秋なんだなぁと思いましたね。

 なので、柿の文様を…。

 有田焼には柿を文様(デザイン)化した製品が多数みられます。これは有田焼特有の現象というか、他の窯では見られません(今現在のところ)。文様(意匠)の保護はこの当時もありましたので、他の産地で使用しないようにさせていたのかもしれませんね。

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 木瓜(もっこう)形と呼ばれる器形の皿です。流通が整備されて鮮魚が都市部にも出回り始めたことで刺身などが食べられるようになったことに由来しているとも聞いたことがあります。
 型押しされた柿葉に呉須をさし、実には上絵で紅色を付けています。

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 高台内には薄くて見えずらいですが『有15』の呉須印が付けられています。『近現代肥前陶磁銘款集』には掲載されていませんので窯元がどこかは不明です。
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by richouken04 | 2012-09-29 23:51 | 有(佐賀県有田町) | Comments(0)

瀬424のひし形皿

 まいどのことながら何を出そうかと画像をポロポロみているが、あれは続き物だし、あれを出すと解説が多いしとか…すんませんねぇ。
  
 ひし形の皿は結構見ることもありますが統制番号を伴う例はほとんどありませんので紹介します。

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 松に鶴のおめでたい図案のひし形皿。実際に鶴が松にとまることは無いそうです。トキや鷺などの鳥を見てこれを絵画に取り入れたのでしょうか。でも、ボストン美術館展でみた屏風絵などには枝にとまる鶴はいなかったような…近代になっての創作だろうか。

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 比較的縁が立ち上がって深さのある皿に仕上げています。昭和初期頃になると新鮮な魚がある程度流通させることができるようになったようで、刺身皿なんかが登場してくるようです。

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 高台内には『瀬424』のクロム印が付けられています。他のひし形皿は東濃製でしたが、番号が無かったらどちらの作かわかりませんね。
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by richouken04 | 2012-09-20 00:19 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(0)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04