時のかけら~統制陶器~

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タグ:緑二重線入り食器類 ( 16 ) タグの人気記事

RCの国民食器(丼)

 国民食器の丼シリーズ。繋ぎですが…

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 蓋が無いのは前回と一緒です。本当はあったのだろうと思います。使用するうちに破損したり、離れ離れになったまま、売りに出されてしまったのでしょう。

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 高台内には『☆枠にRC』のクロム印があります。日本陶器(ノリタケ)製です。ノリタケの裏印は何種類かを同時進行で使用されていてこれも戦前なのか、戦後なのかはっきりしません。

 前回のものと比べても造りが上手であることがわかると思います。
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by richouken04 | 2013-03-07 10:15 | その他産地 | Comments(0)

岐427の国民食器(丼)

 久しぶりの更新は、『投稿』ページまで来ても書き込む気持ちにならなかったからで…。
 今日はまだいい方か。

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 国民食器の中でもなかなか共蓋のものは見つかりませんので、蓋が無くても仕方がないと思います。

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 ただ、高台の中には!

 『大和』の文字!うーん、グッとよくなった?
 戦艦とは関係無いところで使用されたと思います。国民食器には時々このような文字を持ったものが見られます。
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by richouken04 | 2013-03-05 21:25 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(0)
 戦前には民間団体・政府・軍部といろいろな組織からいろいろな団体が組織されていました。今回はそのような団体が製作依頼し、配布したものと思われます。

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 右は『大日本国防婦人会』、左は『帝国在郷軍人会』の文字が焼き付けられています。右の湯呑には『紀元二千六百年記念』の文字も見えます。紀元2600年は昭和15年ですが昭和16年になってもこの文字が使用されていたんですね。これに限らず多くはありませんが見ることができます。
 裏側には八稜鏡に2600をデザインしたものが付けられており、これも紀元2600年にちなんだものです。

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 それぞれの底ですが、左の湯呑の高台内には『瀬403』のクロム印が、右の湯呑の高台には『瀬313』の呉須印が付けられています。

 同じようなデザインで製造元が違うことはいくつかありますが、いつもその点は不思議だなと思います。注文主が注文を受け、製造元へデザインを提示して絵付けをする。絵付けする際に在庫品から使用するとこんなことになるのでしょう。

 ちなみにこれは京都のかのんさんのところから嫁いできました。なので地名は京都ではないかと…
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by richouken04 | 2012-08-14 23:13 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市) | Comments(2)
 緑二重線入り食器を紹介しておりますが、どうも私自身の性格上(自己診断ながらうつ病です)長続きさせられないのでこのシリーズも今回はここで終わり。

 なので最後は『工場食器』を見てみましょう。

 瑞浪市陶磁資料館の図録『番号の付されたやきもの』で美濃窯業株式会社は少なくとも大正9年にはこの手の食器を製造し始めたという。昭和初期になるとさらにたくさんの官公庁・企業から受注を受けていたらしい。
 もちろんすべての食器が緑二重線入り食器類だったわけではなさそうだ。

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 蓋を欠いた丼だが、文様からすると会社用食器と思うのだがどうだろうか。ハンドルなのか歯車なのか糸巻の車なのかわからないが、それぞれ三方につけられている。

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 高台内には美濃窯業株式会社を示す『TRADE 扇 MARK』がある。ただし、このマークがいつごろ使用されたものかについては私は知らない。

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 こちらは図録に同じマークの蓋付き丼が掲載されています。どこの会社かは不明ですが比較的大きな会社だったのでしょう。

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 高台内には『岐720』のクロム印が付けられています。この番号からこの食器が妻木町(岐阜県土岐市)で製造されたことがわかります。

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 それぞれ2つの比較。
 かなり大きさが違いますね。食糧事情の変化もあったかと思われます。

 ・・・・・

 『国民食器と工場食器』の項はまだまだいろいろとあるのですが、今回も尻切れとんぼに終了です。

 トンボというより消化不良ですね。

 まぁ、いいんです。専門家でないんで。


  
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by richouken04 | 2012-06-21 00:57 | 戦中期参考品 | Comments(0)
 国民食器ないし工場食器と呼ばれた緑二重線入り食器類。昭和18年に正式に実施にうつされたようです。ここらへんの確証を得るにはもう少し時間が必要かと思いますので、ここでは触れずにおきます。

 今日は統制番号を持つ緑二重線入り食器と他の裏印を持つ緑二重線入り食器を見てみましょう。

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 美濃窯業株式会社の扇マークと『硬質磁器』銘を持つプレート皿です。20センチほどの大きさで使いやすい大きさです。扇のマークがあることから昭和初めごろではと考えています。

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 こちらは美濃窯業株式会社でも『岐1065』の生産者登録番号時代の工場食器です。裏側、口縁の造りなどは上記とよく似ています。

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 この2点は小皿ですが、一方が統制番号付きで一方は戦後ないし戦前と思われるものです。サイズこそちょっと差がありますがほぼ同じです。裏側は高台やその内部の輪線の違いと統制番号『岐1088』と『MARUGI』が相違点ですが、ほぼ同じです。これらの生産の時代が近いことを指名していると思われます。


 つづく
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by richouken04 | 2012-06-08 22:27 | 戦中期参考品 | Comments(0)

岐453の湯呑・国民食器?

 前々回の国民食器の続きで、今回のはどうなのでしょう。

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 緑三重線入り湯呑です。スタイルとしては国民食器と同じですが線の数が違う。

 これってどうなのでしょうね。

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 高台内には『岐453』の呉須印とここでは見えません凹印が付いています。

 一本線があったり、三重線があったり・・・・不思議なやきものです。
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by richouken04 | 2011-09-01 00:44 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(0)

国民食器の湯呑

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 国民食器の湯呑

 戦争を象徴するようなやきものの一つですが謎のやきものです。
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by richouken04 | 2011-08-26 21:09 | 戦中期参考品 | Comments(2)
 九州系と思われる国民食器とは?
 (あくまでも個人的区別ですのでお間違えなく。)

 九州の窯業地でいわゆる緑二重線入り食器(国民食器)といわれるものにはまだ出会ったことがありません。ただ、緑の線が太い線と細い線の組み合わせで製造された食器類はいくつか出会っています。
 とはいえ、これらが九州の窯元で製造されたものという確信のあるものは『肥28』(志田陶磁器株式会社)の統制番号のあるものくらいです。ただ、高台の造りの部分は東濃地域のものとは違いますので九州製なのかもしれません。

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 これは太い緑線と細い緑線の組み合わさった蓋の無い丼(大碗)でしょう。軍隊向けに製造されたものもあるのか、外側に星章のあるものもあります。高台内に『肥28』の統制番号があります。高台の釉薬と素地との接地部分が赤くなっているのも有田や肥前地区の製品に見られます。

 工場食器は今まで一点しか確認されていません。それも緑の二重線ではなく緑の線一本です。

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 様式からして工場食器としています。どこの会社かはまったくわかりませんが勾玉のようなマークは特徴があります。こちらは有田の製品で高台内に『有20』の凹印が押してあります。洗練された製品が多い有田地区の製品の中では異色な製品ともいえます。

 九州地区の国民食器・工場食器についてはまだまだこれからの研究が必要です。


 遅筆ですいませんでしたが、これで終わりです。

 おわり。

 
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by richouken04 | 2010-05-19 15:51 | 統制陶器って何? | Comments(0)
 りちょうけんさんのコレクションのなかで緑二重線入り食器はどれくらいあるのだろうか、そしてどのような地域傾向があるのかを探ってみた。ここでは生産地が判別できる統制番号の製品で見ています。

 ◎国民食器(ここでは緑二重線入りで他に文様の無いもの)と工場食器(社章や名前のあるもの)、絵付けされているものの総計
 
 ・東濃地区(岐阜県)

  西南部(多治見市)地区・・・14点(国民食器11点 工場食器3点)
  
  土岐津(土岐市・一部多治見市)地区・・・35点(国民食器29点 工場食器4点 絵入り食器1点)

  妻木(土岐市)地区・・・21点(国民食器13点 工場食器7点 絵入り食器1点)

  下石(土岐市)地区・・・0点(今のところ確認無し)

  駄知(土岐市)地区・・・11点(国民食器

  瑞浪(瑞浪市)地区・・・20点(国民食器11点 工場食器9点)

  恵那(瑞浪市)地区・・・10点(国民食器9点 工場食器1点)

 ここから見えてくるのは土岐津地区での生産が一番多く、妻木地区、瑞浪地区と続いている。ただ、瑞浪地区での製品は『美濃窯業株式会社(岐1065)』で生産された製品が多く存在している。
 反対に下石地区では一点も確認されていない。これはおそらく東濃地域における生産品の割り当て上、皿などを生産していなかったからであろう。また、番号が不鮮明で地域が特定できなかった製品もいくつかあることを記しておく。
 絵付けされた製品は2種類あったがひとつは上絵付けされた子供茶碗で、もうひとつはイッチンで下絵付けされている。全体で見れば数は少ないものの、この食器の性格を考える上で重要ではないだろうか。

 ・瀬戸地区(愛知県)

  瀬・セ・・・10点(国民食器7点 工場食器1点 絵入り食器2点)

 ・品野地区(愛知県)

  品・・・3点(国民食器3点)

 瀬戸地区と品野地区は現在、瀬戸市となっている地域と思われる。窯元数では東濃地域とそれほど遜色はなさそうだが、緑二重線入り食器だけを取り上げて比べるとかなりの差異が出ることがわかる。
 瀬戸地区で絵付けされた国民食器の丼が存在しているが、こちらは緑線の上から紅を刺して上絵付けされているため戦後の流通品であろう。

 その他の地域では

 ・名古屋地区(愛知県)

  名・・・1点(工場食器1点)

 名古屋地区は瀬戸地区や東濃地域から素地を購入し、上絵付けする仕事が確立されていたためこの一点もどちらかの地域から搬入されたものであろう。

 九州地域では緑二重線入り食器でも緑線が均一な太さの線ではなく、どちらかが太い線になっているのが特徴といえる。

   
 つづく


 
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by richouken04 | 2010-04-24 16:53 | 統制陶器って何? | Comments(0)
 国民食器という名称はところどころで見かけることが出来るが、工場食器という名称はどうだろうか。こちらは私自身が国民食器と区別するために使用しているが今のところ当時の新聞などで見かけたことは無い。
 特徴は社章らしいマークや社名の文字が付けられているものでそれなりの資金がある大きな会社に限られるのではないだろうか。
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 また、少数ながら学校を示すと見られる『学』の旧字体や病院を示すと見られる『医』の旧字体を用いた緑二重線入り食器類も見られる。病院名のある病院用食器では戦後の製造と見られる高台内に銘の無い食器類も見られるので相応の需要があったのであろう。
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 ・戦後と見られる緑二重線入り食器
 先の『美濃窯業株式会社』によれば戦後も生産を続けたものの、昭和30年代を境に生産を縮小させてゆきました。それでも今でも少数ながら生産は各地で続けられているそうです。
 これは陶片狂さんが入手された絵入り緑二重線入り食器。私自身は最近作られたものだろうと見ています。
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 つづく 
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by richouken04 | 2010-03-24 11:40 | 統制陶器って何? | Comments(1)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04