時のかけら~統制陶器~

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タグ:茶碗・蓋付き茶碗 ( 15 ) タグの人気記事

 あけましておめでとうございます(^◇^)
 今年も宜しくお願い致します。

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 昨年は数回の更新で終わってしまい、申し訳ありませんでした。今年はもう少しちゃんと更新していこうかと思っていますがどうなるこちゃら。

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 今年はいろいろと巡りたいなぁ。
 
 『志は受け継がれる』、心を支える格言の一つを大切にしよう。






 
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by richouken04 | 2017-01-02 13:00 | いろいろな事 | Comments(3)
 戦後70年というお盆週間もアッというまに過ぎ去り、あれほど熱かった人々の集いの話題もどことなく静まり返ってしまったような気がします。
 日々、ショッキングな出来事が起こるにつれどうしてもそちらに話題が移ってしまうのは仕方ありませんが大きな問題ですので注目していかなければなりません。

 ・・・・・

 戦争に負け、人々は食うこと、生きることで精一杯だったといわれる終戦すぐの時期、モノ不足から様々なものが作られましたが戦時下よりもモノの現存は少ないかと思います。陶磁器はまだ残りやすいものですがそれでも少ないと思います。

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 こちらは『茶釉の茶碗』です。売主は『小鉢』とされていました。パッと見は小鉢とか茶碗として見えるのですがよーく見ると星章が見えるのです。そう、軍隊用の食器なのです。しかしこれは軍隊用の食器なのか?

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 軍隊用の食器は今までいくつか紹介しましたがこのようなものはありませんでした。各地で発掘された軍隊用の食器類をみてもなさそうです(すべてを確認したわけではないので)。焼き上がりの悪いものはありましたが『白磁』が基本です。それにこんな色では星章も見えません。
 
 そう考えるとこれは軍用食器の型を使用して造られた戦後の食器ではないかと考えられます。

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 高台内には統制番号の記載は見られません。茶色の陶土を使用しています。もともとが磁器ではなく、陶器なのでしょう。
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by richouken04 | 2015-08-22 23:21 | 戦後参考品 | Comments(4)

目跡のある器・砥部

 目跡のある器の2回目です。砥部がなぜ『目跡』をつけるというある種、前時代的とも受け取れる焼成方法を取り入れたのかはわかりませんが、個人的には着実に全国制覇に邁進する東海地方の窯業生産者への対抗策だったと考えています。

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 『帝国』・『万歳』の文字が躍るいかにもという碗です。背景はすべて『桜花』のようです。

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 内部には細い筋が見えます。轆轤で回した際に付いたものでしょう。やはり大量生産の為に道具を使用した証です。
 また、目跡が付いているので重ね焼きをしていたのでしょう。

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 高台部分は先の皿と同じように縮れが見られます。こうした高台は戦前の砥部焼の特徴とみてよいかと考えています。





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by richouken04 | 2015-08-09 22:10 | その他産地 | Comments(10)

ト13の茶碗・2つ

 お待たせしました。先月の東寺ガラクタ市(京都)で入手したものです。この日の表エムブイピィです。

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 茶碗は2つありました。焼け具合の違いで2種類のように見えます。『福寿』の文字だけの文様は朝鮮半島でよく見かけた文様ですが、日本国内では見たことないような気がします。

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 内部を見て驚きました!昭和10年代に釉薬剥ぎの焼成方法をしていたからです。これについては陶片狂さんの『陶片窟日記』の『砥部焼』タグにいろいろ書かれておられるうちの一つに該当するものと考えます。

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 高台には『ト13』の呉須印が付けられています。砥部の統制番号に潰えはまだはっきりしたことがわからないとのことですが、今までの感覚で言えばこれは砥部の統制番号と考えます。

 ……

 個別に見てみます。

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 ①こちらの茶碗は青みがかった焼き上がりをしてます。ところどころクリーム色の発色した部分もあります。茶陶ではこういうところを見所としますが、一般的には焼きムラととらえられることでしょう。

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 ②こちらは釉薬に貫入(ヒビ)が入るもので焼きが甘かったのかなと思います。クリーム色の発色が温かい感じをうけます。

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 こちらは①の内部です。

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 ②の内部。それぞれの焼き加減で違いがわかります。

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 ①の高台。『ト13』の呉須印が付けられています。

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 ②の高台。『ト13』の呉須印があります。


 『国立国会図書館デジタル化資料』の『愛媛の商品. 昭和12年版 愛媛県貿易協会 編』の『砥部焼』の項で昭和11年現在とおもわれる窯元数が記されており、この頃14の窯元があったという。『ト13』が砥部の統制番号であれば数字的には一致します。

 たった14軒の窯元で世界を目指した砥部焼には脱帽です。

 そして残っていてくれてありがとう!
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by richouken04 | 2013-08-02 15:03 | その他産地 | Comments(5)

深川製磁の蓋付き茶碗

 深川製磁の蓋付き茶碗。

 深川製磁は古くは大正時代(大正5~7年)に海軍指定工場として、食器を納入していた。さらに昭和に入ってからも食器類を納入している。

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 桜花文様の蓋付き茶碗で、一説ではこれらは軍に納入されたものと言われるが個人的にはわからない。ただ、桜花文様は軍人に好まれそうな文様であるからまんざら間違いでもないと思われる。
 シンプルな文様は今の時代でも人気が出そうな気もする。

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 内部は真っ白。一筋の線すら無い。

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 高台の『富士山』マークはゴム印でつけられる。
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by richouken04 | 2013-07-02 10:24 | 戦前参考品 | Comments(4)
 香蘭社製品です。

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 蓋付き茶碗、菊をモチーフにしていると思います。鍋島官窯の絵のようにも感じます。

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 拡大図

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 内部は白いです。

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 高台内に『蘭の花』のマークがあります。

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 共箱入りでした。全部で5客入っていました。
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by richouken04 | 2013-04-15 21:35 | 戦前参考品 | Comments(4)

岐135の茶碗・3つ

 富士山がらみで。

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 吹き墨で染めつけられたと思われる雲海に富士山。この時代にはかなりの数が焼かれています。呉須の発色がよいですね。

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 呉須の発色はほぼ同じですが、ちょっと黒っぽいですか。

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 これは完全に黒っぽい発色になっています。白黒写真を見るようです。

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 これなどは完全に黒いです。黒呉須と呼ばれる黒い呉須(顔料)も存在しますのでそれで絵付けしたのかもしれません。

 それぞれが一緒に焼かれたかどうかはわかりませんが呉須の配合や焼成時の火加減・製品の置かれた位置などが関係していると思います。こうして一同にして見るとそれぞれの色の変化がよくわかり面白いと思います。
 それぞれ高台内に『岐135』の凸印が付いています。
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by richouken04 | 2011-04-05 18:29 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(3)

岐119の茶碗

 
 『こういう時はなんていったらいいっすかねぇ・・・?』

 『反省してま~す』

 ・・・・・

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 昭和15年の東京オリンピック(国際世論の影響で中止になる)を意識した図案ものです。この時期は『五輪マーク』というより『輪つなぎ文様』として出したものでしょう。図録に掲載されているものと同図のものです。

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 歪んでいるのはいつものことです。図録に掲載されているものは呉須の番号印ですがこちらは凸(型印)の番号印です。高台内に『岐119』の凸印があります。
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by richouken04 | 2010-02-17 16:37 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(2)
これなどは汁碗だろうか、茶碗だろうかと迷ってしまう。

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 全面に茶色釉をかけている。側面には陽刻でツタの葉がデザインされている。ブドウの葉など身近にある植物をモチーフとした同じようなデザインは数が多い。

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 高台内には産地記号の『岐』の『山』のいち部分が残っているのみで他は消されたようになっていて判読はできない。一部分はくっきりとした陽刻となっているので統制番号を故意に消したのではないかと考えているが、どうなのだろうか。サイズは直径11.1センチ。
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by richouken04 | 2008-10-20 16:49 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(4)

岐250の茶碗(汁碗)

 これなんかは平安末から鎌倉時代にたくさん輸入された中国の青磁碗をうつしたデザインがありますね。中国大陸では戦闘(当時の政府はこれを戦争とは定義していなかった)が続いていたが食器類のデザインは中国大陸生まれのものが磁器誕生以来ずっと続いている。

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 全面に黄土色の釉薬がかけられている。白い磁器の茶碗に対してこういった色のついた茶碗は汁碗とも呼ばれている。字のごとく汁をつぐための茶碗です。ただ、今では一般的ではないのでここでは茶碗で統一しています。
 外部には蓮弁の陽刻デザインが施されています。蓮弁のありようはちょっと違いますが青磁碗を模倣していることは間違いありません。

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 高台内には『岐250』の凹印が付けられています。この窯元は大きな会社だったのかたくさんの製品が見つかっています。こういう会社もありますが少数であることは間違いありません。
 サイズは直径11.5センチ。
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by richouken04 | 2008-10-17 01:45 | 岐(岐阜県東濃地区) | Comments(6)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04