岐149の子供茶碗
紹介する子供茶碗は金太郎を描いたもの。とは言え、金太郎は行司役でウサギが相撲を取っている。物語中にこのような場面があるのだろうか。最近は昔話もほとんど聞かなくなり忘れてしまった。桃太郎は覚えているが。
高台内に『岐149』の浮き彫りの印がある。その事から石膏型による成形とわかり、番号から岐阜県多治見市の窯元で焼かれたとわかる。絵付けは上絵付けだが、すべてゴム印によるもの。サイズは幅9.3センチ、高さ5センチ。
ゴム印と銅版の違いは輪郭の線で見るとはっきりする。銅版は線がシャープでにじみが無い。ゴム印は線に濃淡が出てにじんだり太くなったりする。
骨董市などでその点を見るだけでも面白いと思う。