岐131の湯呑
この時代にもエラーはある。窯傷などではなく文様の一部が描かれたりしないタイプ。たくさんのものに描いていればそうなるのもやむを得まい。しかし、現存数は少ない。
これは正規のもの。色合いは薄いが、きちんと描かれている。吹墨は材料の絵の具も少なくすむということで多用された。男たちの多くは戦場に駆り出され、女たちが生産を受け持つため少しでも手早く多く仕上げるためにこのような方法が多くなったのだろう、
こちらはエラー。色合いの濃淡はあるがツルの部分がない。描き忘れたのだろう。
ブドウのツルがあるのかないのかでかなり印象が違ってくる。