時のかけら~統制陶器~

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大正13年銘の陶製コースター

 マジョリカ風やきものは日本には明治時代、万国博覧会とのつながりから知られるようになったようです。ただ、このマジョリカ風やきものは純粋なマジョリカ焼きを写したものではなく『ドイツ・マジョリカ』と呼ばれるタイプを写しています。

 有名なのはタイルでたくさん造られ海外にも輸出されました。その他にもコースター(コップ置き)が知られるでしょうか。

 ……

 今日は陶製のコースターです。

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 共箱(当時の箱付き)で出たようです。よく見かけるのは幾何学文様を用いたものですがこちらは違いましたそこもまた魅力でしょうか。

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 『大正13年8月 水●皿』とあります。『水●皿』は何と読むのでしょうか?『飲?』『置?』『板?』『取?』・・・うーん、何とも分かりません。どなたかご教示いただけるとありがたいです。

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 京都名所文様のコースターです。

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 上段は『友禅染』と『雨の京都(嵯峨野でしょうか?)』、下段は『大原女』と『金閣寺』です。

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 上段は上記写真と同じで、下段は『五条大橋と八坂の塔』と『清水寺』でしょう。


 ドイツ・マジョルカをまねた日本・マジョルカは浮世絵のような感覚ですね。色を混ぜることなく配色する図案は一時流行したようですが結局、奇抜すぎたのか日本の食卓には普及しなかったようですね。

 でも、似た感じのものは大正時代の銅版皿に見ることができます。と書きつつ、そういった物を持っていないことに今気付いたり(汗)

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 裏面には製造者の銘がありました。『H SAJI NAGOYA』とあります。名古屋の佐治タイル製です。今も存在するのかわかりませんが戦時下では砥石を造っていたようです。 
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by richouken04 | 2013-08-31 23:58 | 戦前参考品

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04