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時のかけら~統制陶器~

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岐1148の子供茶碗

 太平洋・ハワイ諸島への攻撃からはじまった戦争は同時進行で東南アジア地域でも始まる。
昭和17年2月にはシンガポールが陥落し、国内は喜びに包まれていた。シンガポール陥落の次の日の新聞はさらにオランダ領インドネシアへの急襲が伝えられている。有名な落下傘部隊の投入で、セレベス島を制圧したのだった。
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 この子供茶碗はちょうどその頃に焼かれたものではないかと考えている。
落下傘部隊の兵隊であろう人物と旭日旗、飛行機がゴム印で描かれている。
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 まだこの頃は戦争の拡大が楽観視されていた。戦時下の生活といえども『華美』にならなければおしゃれを楽しむことが出来た。子供たちも親元で毎日の新聞報道に目を輝かせていたのかもしれない。
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 茶碗はちょっと珍しい外側に反るタイプ。ほとんどの茶碗で反らないタイプが多い。反っていたほうが食べやすい好点はあるのだが。
 サイズは幅9.5センチ、高さ4センチ。高台内にクロム印で『岐1148』とあり、番号から現在の岐阜県瑞浪市で焼かれたものとわかる。
by richouken04 | 2005-06-25 02:11 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04