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時のかけら~統制陶器~

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岐412の湯呑み

昭和20年の終戦を境に日本人の生活習慣は目まぐるしく変わりました。食器の形態にもそれははっきり見て取ることが出来ます。
 今回はその中の湯呑みを紹介します。
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これは今では見かけない形ですが、湯呑みです。お茶でも煎茶を飲むための茶碗です。
今では湯呑みというと筒型のものを想像しますが、この時代は厳密に分けられていたようです。筒型のものもありますが、比較するとこの手の湯呑みが多いようです。
 岐412の陰刻印があります。おそらく石膏型で造られた物でしょう。窓絵に山水を描き、それを幾何学文に梅を散らした帯で結ぶ。これらは銅版転写の後、多用されたゴム判で付けられています。窓枠になっているのは、雪輪。古伊万里にも出てくる形です。今ではこれらの文様も食器に見ることは稀なことです。
 戦時中は古き文化が最後に残っていた時代とも言えるのではないでしょうか。
by richouken04 | 2005-01-07 02:06 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04