岐405の子供茶碗・その2
木馬にまたがりおもちゃの剣を振りかざす子供。『夢は陸軍大将!』とでも叫んでいそうな感じがします。木馬の顔つきがとても漫画っぽいのが特徴的です。
お金持ちの子供なのでしょう。
別面にはでんでん太鼓。赤・青・黒と三色をそれぞれ丁寧に絵付けしています。今の時代、あまり見かけなくなりました。使っているのでしょうか。
軍隊のラッパでしょう。でんでん太鼓とラッパ。どんな意味があったのか、とても不思議な取り合わせです。まさか『鳴り物』というわけではないでしょう。
3面とも黒く細い輪郭をゴム印でつけて、着色は筆を使用しています。木馬の足部分の色を変えるなど丁寧なつくりです。
高台内に『岐405』の呉須印があります。サイズは測り忘れ。
『岐405』の生産者(窯元)では子供茶碗を多く造っていたようで今まで5種類が確認されています。