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時のかけら~統制陶器~

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万31、万65、万146の蓋物

今日は万古焼の蓋物を紹介。以前にも何点か紹介していて、同じ意匠で製造者番号が違う物などを紹介する。

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 まずは、以前『万147の蓋物』として紹介した、リアルなイセエビを型押しした物と同じ意匠を持つ蓋物。イセエビの色が若干薄茶色になっているので体のぼつぼつや足の節などの細部までよく分かる。

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 高台部中央に『万65』の凹印が押されている。サイズは最大の直径16.5センチ、高さ11センチ。

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 これも同じ意匠の物で小振りな蓋物。イセエビの色付けの差がはっきりとわかる。

万31、万65、万146の蓋物_c0004987_1073011.jpg

 内部は無文様。どの蓋物も同じ。ただ、陶器なので貫入からシミが入り込んでいることがある。高台部に『万146』の凹印が押されている。サイズは最大の直径10.9センチ、高さも10.9センチ。

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 真鯛をデザインした蓋物。蓋のつまみが先ほどの物と同じ竹を切った小片としている。笹の葉には殺菌作用があるとされていて昔から生ものの運搬時には欠かせないものといえる。

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 横から見たところ。大ぶりの蓋物だが何を入れていたのだろうか。高台部の写真を撮っていないが高台内に『万31』の凸印がつけられている。サイズは最大の直径15.4センチ、高さ10センチ。


 
by richouken04 | 2006-02-17 10:11 | 万(三重県四日市市)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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