緑二重線入り湯呑2種
緑二重線入りの番茶用の湯呑です。『片倉 廿周年記念』とあります。『片倉』と聞くと長野県諏訪湖にある『片倉館 千人風呂』を思い出しますが、関係あるものかどうか分かりません。ただ、当時の片倉財閥は絹製品の輸出を手がけた大企業グループでしたのでその内の一つの会社で製造依頼したのかもしれません。→『財団法人 片倉館』
高台部には銘など何も書かれていません。高台のつくりは他の工場用食器などと比べ丁寧で石膏型を使用した際の独特の傷(型からはずす際に残る)も見られません。そんな点から昭和戦前のものと考えています。サイズは測り忘れ。
こちらはお正月の骨董ジャンボリーで入手した物。緑二重線入りの筒型の湯呑。『完全 飼料』の文字とマークが銅版転写で入れられています。
さらに緑二重線は筆書きでつけられており上下の線の太さ、色の濃淡が違っています。
反対面は『横浜飼料商組合鑑製 横浜市中区扇(?)田町 製造元 小●(わかりません)商店』とあります。すでに名称の変更がなされているのか、詳細はわかりませんでした。しかし、商店名があることからこの店が発注し、得意先に配布した物と思われます。
こちらも高台内には何も書かれていません。つくりも上記の物と同じで丁寧です。サイズは直径6.7センチ、高さ6.5センチ。