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時のかけら~統制陶器~

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岐338、岐468の皿

 以前桜の花が描かれた銅版転写の皿を紹介しました。銅版転写には全面に転写を施すものと今日紹介するような一部分の転写を施す例があります。

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 銅版で牡丹、あるいは芍薬を描いています。また『●氣満堂』と文字が書かれています。この文句の意味はわかりません。購入時、聴いておけばよかったと今更ながら思います。
 銅版は微妙に濃淡をつけて刷り上げています。

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 拡大図。よーく見ると銅版転写特有の細かな削りが見えます。

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 高台内に『岐338』と呉須印による統制番号がつけられています。銅版転写が使用されていることから昭和16~17年の製造と思われます。サイズは直径11.5センチ、高さ2.3センチ。

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 こちらも銅版で絵付けをした皿です。桔梗(キキョウ)を題材としています。桔梗は7月から9月に開花ですのでこの時期を狙って製造されたのではないでしょうか。
 ほぼ同等な濃さの呉須で摺られています。こういった比較も面白いかと思います。

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 裏側から見るとこの皿が丸皿ではなく、菊皿(縁がフリル状になっている皿)であることがわかります。高台内には『岐468』と呉須印が打たれています。サイズは直径11.3センチ、高さ2.5センチ。

 桔梗と『岐468』生産者の住所(字名)はちょっと関係がありそうです(そうかなあ?)。桔梗の家紋を使用し始めたのが美濃の土岐氏。そしてそこから派生した肥田氏も使用している。実はこの字名が『肥田』なのです。面白い関係にちょっと驚きました。→家紋の由来-桔梗
by richouken04 | 2006-04-27 01:19 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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