岐911、岐998×2、岐1010のなます皿 その2
これも東京の骨董市で入手した物です。同じ文様で統制番号の無いものを見たことがありますので昭和16年のものではと思います。
文様はゴム印で必要な部分には筆で呉須を塗っています。作風だけを見るともっと古い時代に見える物です。
高台は蛇の目高台で、無釉です。『岐998』と呉須印が打ってあります。サイズは測り忘れ。
同じ窯元で製造された文様の違うものです。こちらはゴム印と一部筆を使用しています。山水文様ですが、一般的に見られるものとはちょっと趣の違う図柄になっています。
縁周りは芭蕉の葉(バナナの葉に似ている)をデザインしています。
側面には笹と菱形襷の文様が付けられています。
高台はやはり無釉です。『岐998』と呉須印が付けられています。サイズは直径14.8センチ、高さ4.8センチ。高さがあるので少し大きく見えます。
これは銅版転写の図案です。図柄から一枚の転写紙でつけたものでしょう。いくつもの区切りをつくり文様を配置する様式はゴム印でもありますが、ねじりを加えるものはこれだけです。
中国の女性が扇をかざしているものです。空には北斗七星も見えます。『坐江閣美人 期不来天 寒楓葉落(最後3字こう見えます)』と漢詩がある。
高台部はこれも無釉。中央部には『岐911』とクロム釉印が押してあります。サイズは直径14.8センチ、高さ3.7センチ。
これも銅版転写のもの。これも一枚に見えますが、半分づつの転写紙を使用して付けられています。江戸期の花唐草文をもとにデザインをしています。
高台部の写真はありませんが、『岐1010』の呉須印が付けられています。サイズは直径14.7センチ、高さ3.7センチ。