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時のかけら~統制陶器~

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岐318、岐877の皿

 先日は『MADE IN OCCUPIED JAPAN』の楕円皿を紹介しましたが、今日は『ウイロ-風』あるいは『ちょっとウイロー?』と見て取れる文様の皿を2つ紹介します。

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 よく見かける家屋に山水文(樹下一屋)に見えますが、家屋をよく見ますとウイローパターンの中国風家屋に似ています。大きな家屋(楼閣)にはカーテンらしき物も見え、屋根には反り出した飾り瓦がついています。
 また、対岸の小家屋も2人が隠れ住んだ家を想起させます。
 大きな違いはウイロー(柳)が描かれていない点です。日本で流通させるには柳=幽霊(たけし軍団の柳ユーレイは今どうしてるかな・・・)は都合が悪かったのではないかと思います。
 また、2羽の鳥は群れをなす渡り鳥に変化しています。こちらは自由になった姿を表現したのでしょうか。日本風にアレンジしていった様子が垣間見れて面白いです。

 高台部の写真はありませんが、高台内に『岐877』の黒呉須印が打たれています。この絵付けも銅版転写です。『岐877』の統制陶器は銅版転写が多いです。サイズは測り忘れ。だいたい、直径13センチくらいだったと思います。

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 こちらはもうちょっとくだけてもう、ウイローかどうかもちょっと疑わしい感じです。かろうじて柳が描かれている点、家屋の屋根に反り返る飾り瓦が「ウイローかな?」と思わせるところでしょうか。
 鳥も何も無くただ、静寂な世界が描かれているようにも見えます。統制陶器にはこのような静寂な世界が数多くあります。あまりに静か過ぎて恐ろしいくらいに思う時があります。

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 この皿の統制番号印は二種類存在しています。上部は「岐318」の呉須印を囲んでいるもの、下部は一般的に見られる『岐318』の呉須印のみのもの。どちらも同じ日に同じ業者さんの同じ商品の山から出てきました。
 番号付きのゴム印を発注する際、いろいろデザインがあったのかもしれません。他産地においても面白いものが確認されています。恐らくこうしたものは最初期に造られたものに付けられたと考えています。
 サイズは測り忘れ、すいません両方ともサイズ測っていませんでした。こちらは豆皿で直径7センチくらいだったと思います。
by richouken04 | 2006-06-14 00:17 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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