時のかけら~統制陶器~

tokinokake.exblog.jp
ブログトップ

岐26、岐24の盃

 昭和20年8月6日、世界で初めて原子爆弾が戦争で使用された日でした。今日も雲の少ない晴れた日で、とても暑かったです。
 遅ればしながらお亡くなりになった方々に対して黙祷を捧げます。

 盃の3回目は直接戦争を賛美していないものの、戦争を垣間見ることができるものを紹介します。

c0004987_23262199.jpg

 桜の花が吹墨の技法で描かれています。桜花型に切った紙、あるいは金属・非金属類を素地にあてがって吹墨用の道具(東急ハンズなどの陶芸用品売り場にあるのではと思います)で呉須を吹き付けるのです。めしべのピンクはゴムか筆(手描き)でしょう。
 この盃、骨董市ではポピュラーなほど見かけます(少なからず私の知る限りでは)。見かけるのですが、いざ高台を見ると統制番号は付いていません。これも一時期ドッと出た時に手に入れたもので、それ以来全く見ていません。

 この盃は戦争末期の特攻隊が最後に『これで水盃をした別れの盃』という方がいらっしゃいますが、私自体は本当かどうか知りません。当時の写真を見ても小さくて判別できないですし、知覧に行ったこともありませんので。本当のところはどうなのでしょうか?

 すいません、高台部の写真は撮っておりません。が、高台部に『岐26』と凸印が付いています。同じものが岐阜県陶磁資料館の『戦時中の統制したやきもの図録』に掲載されています。サイズは図り忘れ。図録には2つありますどちらかに該当するものでしょう。直径6.6か7.7センチ、高さは2.7か3センチ。

 形が似たものをもう一つ。

c0004987_23362015.jpg

 こちらは緑色のクロムで吹いたものです。2輪の桜花が描かれています。おしべはゴム印かと思います。呉須とクロムとでちょっと雰囲気が違って見えます。
 
c0004987_2337468.jpg

 先ほどは平たい盃なのですが、こちらは腰が丸く、深みのある盃です。

c0004987_23384857.jpg

 高台いっぱいを使って『岐24』の凸印がつけられています。(ちょっと番号が見えないですね・・・)上記のものもこれと同じようなものです。写真の撮り方は光加減が難しいです。
 サイズは直径6.2センチ、高さ3.1センチ。

 最後はまた、鉄帽型盃を一つ。mimi_daikon さんがニアミスしたという高台が飛行機のものを紹介します。(同じものかどうかはわかりませんがね)

c0004987_23394597.jpg

 まず内部は、おなじみ?の鉄帽、国旗、桜(輪郭のみ残る)があり、ここに軍刀が描かれる。軍刀と一口に言えどいろいろ種類があるようです。指揮刀でしょうか?

c0004987_23404270.jpg

 高台部は飛行機です。その脇に『岐26』と凸印が付いています。いろいろな形の高台があるうちの一バージョンです。統制番号付きのものとしては『桜・飛行機・弾(大砲または銃)』の形がありました。

 この手の高台変わりの盃はめっぽう高価な場合があります、注意が必要です。心臓の弱い方は避けた方がよろしいかと思います。
[PR]
by richouken04 | 2006-08-06 23:41 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04