万139?の貯金箱
もう形状からしてそのものずばりです。野球選手をかたちどったものです。顔つきは少年(子供)でしょうけど。色は上絵付けなのでどうしてもはげてしまいます。これはまだきれいだと思います。
戦前には日米野球の交流試合もあって今に続くことになる人気のあるスポーツでした。また、高校野球も行われておりました(ただし戦争激化により中断されましたが)。
そしてこの頃人気のあった有名な選手も戦場で亡くなっております。名が売れているからこそ先頭だっていかねばならなかったのでしょうか。この点ではアメリカも同じで、俳優やスポーツ選手はこぞって徴兵検査へ赴いています。
後ろから見ると『手を上げろ!』と言われているかのようにも見えてしまいます・・・。成形時の失敗なのか傾いているため余計そう感じてしまいます。
底部分にはお金を取り出すための穴と薄い凹印が2つ押してあります。一つは意匠登録か実用新案登録の文字、もう一つは『万139』とおぼしき統制番号です。サイズは横幅9.4センチ、高さ15センチ、奥行き9センチ。
統制番号はこういったほとんど見えないようなものもあるのでとても辛いです。目を大きく見開いたり細めたり、器を傾けたりして確認しています。年のせいでそうしているのではありません。