段重
これからもよろしくお願いします。
さて、それを記念して?しばしの間、資料的に価値が高いであろう統制陶器や私自身うなった物を紹介してみたいと思います。
陶器製の段重です。荒い茶色の顔料の吹墨を全面に、ところどころ梅をかたどった紙を張って模様をつくっています。これは万古焼とおもわれますが、統制番号は入っていないのです。
段重類の場合、蓋裏に番号が付けられることがあります。これには付いていません。同じように容器の底にも統制番号はありません。サイズは測り忘れ。どうも大きなものはすぐ測り忘れてしまいます・・・。
これのどこが貴重かだって?紙の箱なんです。
『重ネ鉢 昭和十八年四月 個人名?』とあります。昭和18年にこの段重を購入したとなればこの手の段重・文様が昭和16年以前に製造されていたことの証明にもなります。
ただ、惜しむらくは購入価格などがわからないことでしょうか。昭和17年の年号を持つ価格表は比較的あるのですが、昭和18年以降になると見かけないものです。これはいくらだったのでしょうか、どんな使用方をしていたのでしょうか。