万139?の貯金箱
昨日は相撲でしたが、今日はもうひとつの人気のスポーツ、野球です。
擦れてはいますが彩色が残っています。お相撲さんも当初はこのように彩色されていたのだと思われます。この彩色は上絵付けによるものですが、焼付けが甘かったのではがれてしまったのでしょう。
右手にはボールを持っているので、おそらく投球しようとする姿をイメージしたのではないかと思います。ちょうど『ピッチャー振りかぶって・・・』のところです、見えませんかねぇ?
戦前~戦中に活躍した選手の中には戦場へ赴き、戦死された方も少なくない。生きていれば大投手だったろうといわれる沢村栄治をはじめとした面々。この貯金箱もそんな彼らの姿に憧れを抱く子供たちには好評だったのだろう。
背中から見てみると前からは気付きませんでしたが右側にちょっとだけ傾いています。不思議ですね。これもお相撲さん同様に肩のところに穴があけられています。
底部分にはうっすらと『万139』らしい凹印と『意匠登録出願中』?らしい文字が付けられています。何度も何度も鋳込みをするうちに文字の部分に粘度が入り込んで薄くなる場合と焼いた時の温度が低くて経年により磨り減ったことが考えられます。
サイズは高さ15センチ。