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時のかけら~統制陶器~

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原爆瓦

 8月9日は長崎に原子爆弾が投下された日です。

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 その長崎で採取された原爆瓦。手続きを経て採取されたものでしょう、箱と書付が残されています。

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 瓦の表面は粒粒のガラス状になっています。ほとんどの土は1500度を超える焼成をするとガラス状に融け始めます。それでもその温度に達するまでには何時間もかけて焼成しなければなりません。
 それを一時、一つの爆弾で作用させてしまう威力を考えるとその強大さ、恐ろしさが身にしみて感じられます。

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 瓦の裏側には製造者のトレードマークと規格番号と思われる数字があります。こちら側は当然のことながら熱による変化はありません。製造者がどこかトレードマークも薄いのではっきりとしたところは分かりません。

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 断面の一つは採取時に切断されたようで、真新しいです。他は真っ黒で採取時そのままのようです。熱を帯びたために乾いたような色をしています。ただ単に割れた瓦はねずみ色のような色をしているはずです。

 瓦のサイズは約8センチ×約7センチ、厚さ約2センチ。
by richouken04 | 2007-08-08 21:54 | 戦中期参考品

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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