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時のかけら~統制陶器~

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岐424の湯呑

 骨董屋さんと言えども取り扱う品物いかんによってはその価値も変わるということを知る瞬間
がある。特に統制陶器などはほとんどの業者さんにとって『ゴミ』同然の扱いなのである。

 『好みじゃないから評価は低い』と古陶磁を扱う若い店主はそう言った。

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 茶(鉄)でぐるぐるとらせんを描く湯呑。らせん文様は古伊万里でも少なからずあるようだがあまりに単純なためか類例は少ないようだ。だけれど時代を問わないその文様は現代の暮らしの中では帰って面白いものだと思う。

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 外部と内部は同じ釉薬ではなく掛け分けている。わざわざ掛け分ける必要がどれほどあるのだろうかとも思うがそこが時代の流れというものであろう。

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 高台内には『岐424』のクロム印がつけられている。岐阜県土岐市内の製造。小規模な窯元が密集している地域で、今も創業している窯元は多いです。ここは同なのでしょうね、残念ながらそこまでの調べはしていません。 サイズは高さ6.6センチ。

 昭和初期からのモダンな風俗の流行は陶磁器の世界にも影響を与えていていろいろな形状が発達しました。そういった流れが戦争によって途絶され、敗戦後はアメリカ文化に取って代わられます。
by richouken04 | 2008-05-17 01:28 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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