大邱の骨董商~運命
それにましてこちらでは骨董屋さんは基本的に日曜日休業なので閉めているところがほとんどだった。
とにかく事前に調べていた地図の記憶をたどって歩くと看板を発見!
『やったぁー!』
その通りを歩くと石造の彫刻類やブタの餌入れが積んである店、閉まってはいるもののガラス越しに新羅土器やパンダチ(韓国のたんす)ガあったりする。さらに歩くと電気がついて開店していそうな店が・・・
『瓦ギャラリー』であろうか、夕刻だったので写真がぶれました。その後も歩きましたが結局開いている店はここだけ。とにかく扉を・・・
『開いてない・・・』
扉にはカギがかかっていました。その時、一人の男性(ここの店主)が自転車に乗って現れました。ここの店主でした。
なんという運命か!
店内はオンギと呼ばれる甕や木器が中心でした。中央部に目的の皿類が少しあったので裏返して見ますが無し。
『日本の方ですか?ちょっと古い皿ならこちらにもあります』と店主。
促がされ大きな二層パンダチの扉を開けるとそこはまさに・・・
パラダイス!!
『隠してんじゃんかぁ』などと心でつぶやきつつ・・・サバル、小皿のオンパレード!ともかく汗だくで前部を裏返す。白磁の皿の数点に統制番号付きを見つけたがサバルはゼロ。釉下彩の小皿もゼロ。日本製と見られるゴム印の皿もゼロ。
参考品にと数点をチョイスして店主に値段をうかがう。紙に値段を書いて電卓をぱちぱちとしている。この瞬間が一番の緊張。
『お金が足りるのか?』
歩いて緯度は持っているものの、気が気でない。金額は予想よりちょっと高くなったので高額な一点を取りやめた。それにしても結構な金額を請求しやがる、と思ったのは去年も今年もそうだった。
日本人がどんな買い物してるのかが垣間見えますな。
この店で購入の蓋付きサバル、参考品なので統制番号はありません。今こんなサバルは使っていないですね。時代・産地はわかりません。日本の戦前か、韓国の戦前・戦後か?
つづく