韓国で購入したもの・日硬のサバルとラスター彩の大碗
今日は参考品として購入した日本製のサバルと大碗です。
日本製のサバルは裏印からの判断ですが今まで見かけた物はすべて白磁でした。これも何ひとつ文様が無い、白素地のみのサバルです。これは背の低い、鉢とも呼べるタイプですがふちの器壁は日本で見る鉢よりも分厚く造られています。
高台内には『丸枠に日硬』とあります。日本硬質陶器会社の製品でしょうか?それにしては陶器と言うよりも磁器と言った印象を受けます。戦前は硬質陶器と硬質磁器の表記が見られますが、実は厳密な区別がされていなかったようです。サイズは直径16.4センチ。
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こちらは大碗。一般的な大人用の茶碗は約11センチですがこれは約12センチ。いえ、1センチは大きいです。さらにふちはやはり分厚く造られているためより大きな印象を受けます。
側面は上下にラスター彩、中に更紗文様と花文様の組み合わせとラスター彩で『福』の字を描いています。ラスターの技法が日本で一般的になるのは昭和時代ですので日本で造られた物と考えます。
高台内には何もありませんが、ゴム印を多用した造りからすると瀬戸・美濃地域で生産された物ではないかと考えられます。サイズは直径12.4センチ。
次回統制陶器の紹介で韓国編の最終回です。