時のかけら~統制陶器~

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韓国で購入した物・統制陶器

 最後は統制陶器です。と言っても今回見つけることができた物はすべて『岐』(東濃地域)で他の産地の物は見つけることが出来ませんでした。

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 すべて白磁の小皿です。日本の皿のような高台からふちにかけて薄くなってゆくタイプと違い高台から薄くなりつつもふちにかけては厚くなるという独特な形状となります。

 遠く海を渡るということからこういった形状かとも考えましたが、韓国国内でも日本と同じつくりのふちの薄い物がありますし、中国大陸へ渡った製品は今のところふちは薄い(日本国内と同じ)のです。これにより朝鮮半島向けに特別な造り方をしたのだろうと推測されます。

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 集合写真ですので統制番号がわからないと思いますが、個別には統制陶器図譜をご覧ください。凸印が4点、クロム印が3点、呉須印1点となります。番号が綺麗に出ている物と一部不鮮明な物がありました。写真でどれがどれか・・・わかりません、すいません凸印は『岐688』・『岐652?』・『岐318』・『岐709』、クロム印は『岐327?』・岐510』・『岐714?』、呉須印が『岐6●7?』となります。大半が晋州の骨董屋でぼられた物です。

 番号からすると岐阜県土岐市肥田地区の窯元と妻木町の窯元です。肥田地区の製品は日本国内でもたくさん見る物ですが、妻木町の製品は見かけることが少ない物です。ひょっとしたら日本国内での競争を避けて海外へ販路を向けたのかもしれません。調べないと。

 統制陶器はこの他に2点ありました。とりあえず番号付きは重複しても持ち帰るとの方針のもと購入しましたが、どこにでもある緑二重線入り皿(国民食器)です。

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 大きさが小皿と中皿。番号も良くある『岐610』と『岐662』です。今回は購入しませんでしたが、韓国では細線だけが描かれた皿や小碗(ぐいのみ・湯呑のたぐいか?)がたくさんありました。

 もともと染付の製品がぜいたく品(高級品)として販売や所持が規制されていましたからこれほどの物でも十分高級品として需要があったのかもしれません。

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 高台内にはそれぞれ小皿は『岐610』の凹印とクロム印、忠皿が『岐662』のクロム印です。偶然かどうかわかりませんが、この2つの番号も土岐市浅野地区と妻木町地区の窯元です。


 長々と続きました夏の韓国編はこれにて終了です。お付き合いありがとうございました。

 しばしお休みをいただきます。

 その間に統制陶器図譜に写真をアップしていきます。
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by richouken04 | 2008-09-11 16:08 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


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