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[ 2012-08 -16 23:01 ]
2012年 08月 16日 ( 1 )
ジュラルミンorアルミの火鉢
今日は戦後すぐに造られたと推測(かなり確信的な推測)をしている製品です。戦後、兵器の材料として残されていたものをいろいろな生活用品に造り替えています。そんなひとつです。


ジュラルミンorアルミで造られた火鉢です。薄手に造られた陶磁器でもおなじみの卵型(とでも言いましょうか)です。上部と下部に模様を付け、単調になりがちな金属製火鉢に面白みを持たせています。

上部は花唐草文様を削り出し?、型による陽刻?で表し、黒い顔料で塗りつぶしています。顔料は何でしょうか、これも工場で使われていたものなのでしょうね。




下部は秋草文様らしいものと『紀元2605』と書かれているようです。紀元2605の文字は紀元2605年のことを指し示しているとすれば、昭和20年を表していることになります。
時代的に考えても金属製の火鉢を昭和20年前半に造ることはまず無いと思われますので戦後すぐの製造と考えられます。

底部分には鋳込み?なんですかね、中央部に削った跡が見られます。この時代と思われる金属製すり鉢や食器にも見られました。雑さがこの時代の感じなのだろうなとみています。