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時のかけら~統制陶器~

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カテゴリ:岐(岐阜県東濃地区)( 262 )

岐119の茶碗

 
 『こういう時はなんていったらいいっすかねぇ・・・?』

 『反省してま~す』

 ・・・・・

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 昭和15年の東京オリンピック(国際世論の影響で中止になる)を意識した図案ものです。この時期は『五輪マーク』というより『輪つなぎ文様』として出したものでしょう。図録に掲載されているものと同図のものです。

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 歪んでいるのはいつものことです。図録に掲載されているものは呉須の番号印ですがこちらは凸(型印)の番号印です。高台内に『岐119』の凸印があります。
by richouken04 | 2010-02-17 16:37 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐698の皿

 福岡県・佐賀県の旅では結局、太宰府天満宮近辺の2軒で4点購入しました。その一つを紹介します。

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 型押しで万年青の文様を陽刻した皿。名前からもしておめでたい万年青文様は吉祥文として東濃地域では数多く生産されています。また、青磁も瑞浪・陶地域を中心に製造されました。

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 高台内には統制番号がついていますが、それぞれ文様は同じでも番号のあるものと無いものになっていました。時々あることで番号の付け忘れではないかと思われます。番号は『岐698』の呉須印が押されています。

 この地域は土岐市妻木です。数多い東濃地域ですが残された製品は少ない場所です。
by richouken04 | 2009-08-29 21:38 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐389の湯呑

 昨日は広島に原爆が投下された日でした。あれから64年、核廃絶への道のりはずっと険しいものになっていますがその日が来ることを願ってやみません。

 そして今日から広島は復興へ向けて歩みだします。

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 『ピカドン復興記念 廣島駅 昭和二十一年三月吉日』との文字があります。文字のつけ方、色合い・文字自体は当時のものと判断できるものですのでその当時、販売または配布されたものなのでしょう。

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 反対側は吹き墨技法で滝に登る鯉の文様があります。色合いが白っぽく甘いし、釉薬にはピンホールも見られますので流通せず窯元に残されていたものに文字を焼き付けたのだろうと思います。

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 高台内には『岐389』の呉須印がつけられています。

 
by richouken04 | 2009-08-07 09:28 | 岐(岐阜県東濃地区)
 
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 我が家では戦時中の統制陶器とは知らせずに国民食器を使ってもらっています。
by richouken04 | 2009-05-18 18:58 | 岐(岐阜県東濃地区)

美濃窯業の湯呑

 瑞浪の窯業会社である『美濃窯業株式会社』は現在は生産を中止していますが、製品はたくさん見つかっています。特徴としては一般的な食器類ではなく、緑二重線入り食器類(国民食器や工場食器と呼ばれるもの)がたくさんあります。

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 緑二重線入り湯呑です。当時の国鉄のマークが付けられていることから国鉄からの注文の製品であることがわかりますが特に注目すべきは裏側なんですね。

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 『昭和六年十月二十日  弥富駅主催臨時列車 善光寺團体参拝記念』の文字があります。今でいう旅行ツアーの記念品なんですね。製造された時期がわかるのはとてもありがたいことです。

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 低い高台内には『TRADE 扇 MARK』とクロム印があります。扇のマークはこの会社の裏印の1つです。年号からこのマークがこの頃使用されていたことがわかります。
by richouken04 | 2009-02-06 15:06 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐834の容器

 
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 横から見るとただ、飛びかんな(縦に入れられた短い筋目)の技法を用いた容器ですが、

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 蓋には『スパイに用心 お互いが戦士だ』の文字が見えます。

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 何が入っていたのでしょうねぇ。

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 底部には『岐834』のクロム印がついています。
by richouken04 | 2009-01-30 00:25 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐934の鉢

 こうゆう物は戦時資料的価値とデザイン的な価値を併せ持っていますね。

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 中央部、見込みには『臣道実践・一億一心・戦場ヲ偲ベ吾等ガ生活ヲ 大政翼賛』とあります。内部は染付で独楽文。すっきりしたデザインですが、職人側から見れば誰にでもひけるような輪線ですのであまり見ることがありません。

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 外側は特に文様も無し。こういったものは松竹梅の文様が多いのですが。

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 高台内には『岐934』の呉須印が付けられています。土岐市駄知町での製品です。

 陶製代用品以外で戦争を直接表現する食器類は子供茶碗・酒器以外ではぐっと少なくなります。
by richouken04 | 2009-01-28 22:21 | 岐(岐阜県東濃地区)
これなどは汁碗だろうか、茶碗だろうかと迷ってしまう。

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 全面に茶色釉をかけている。側面には陽刻でツタの葉がデザインされている。ブドウの葉など身近にある植物をモチーフとした同じようなデザインは数が多い。

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 高台内には産地記号の『岐』の『山』のいち部分が残っているのみで他は消されたようになっていて判読はできない。一部分はくっきりとした陽刻となっているので統制番号を故意に消したのではないかと考えているが、どうなのだろうか。サイズは直径11.1センチ。
by richouken04 | 2008-10-20 16:49 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐250の茶碗(汁碗)

 これなんかは平安末から鎌倉時代にたくさん輸入された中国の青磁碗をうつしたデザインがありますね。中国大陸では戦闘(当時の政府はこれを戦争とは定義していなかった)が続いていたが食器類のデザインは中国大陸生まれのものが磁器誕生以来ずっと続いている。

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 全面に黄土色の釉薬がかけられている。白い磁器の茶碗に対してこういった色のついた茶碗は汁碗とも呼ばれている。字のごとく汁をつぐための茶碗です。ただ、今では一般的ではないのでここでは茶碗で統一しています。
 外部には蓮弁の陽刻デザインが施されています。蓮弁のありようはちょっと違いますが青磁碗を模倣していることは間違いありません。

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 高台内には『岐250』の凹印が付けられています。この窯元は大きな会社だったのかたくさんの製品が見つかっています。こういう会社もありますが少数であることは間違いありません。
 サイズは直径11.5センチ。
by richouken04 | 2008-10-17 01:45 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐78●の食品瓶?

 瓶類の類は用途がわかる物はほんの一握りで、何に使用された物かわからない物がほとんどです。時間的経緯や実際に容器があっても入れる物が無いと言う状況を考えるとそれも当然なのでしょう。これもまたそんなひとつです。

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 円柱の筒型容器、口は広く蓋を装着できるようなふちになっています。この形状から食品を入れる容器と考えています。ただ、防衛食や現在の缶詰のような長期間保存の効くものとしての役割は無かったと思います。ブリキの蓋を口にかぶせるだけですからね。

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 底部分には一部不鮮明ですが『岐78●』の呉須印が付けられています。番号からして岐阜県土岐市下石町で生産された物とわかります。高さは9.1センチ。

 胴部が割れているのは窯での温度調整に失敗したもので、使用時に割れたものではないです。そしてこれは商品見本として陶磁器卸店に残された物でした。そのお店ももうありません。
by richouken04 | 2008-10-13 23:46 | 岐(岐阜県東濃地区)

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04