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時のかけら~統制陶器~

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<   2007年 05月 ( 16 )   > この月の画像一覧

 絵の具の2種類目です。こちらは『マル公』などの戦時をにおわすものは付いていません。右読みになっている点は戦前とも思われますがはっきりとしたところはわかりません。

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 『第一水彩絵具 中央商会』と読めるラベルが付いたものです。12本ありますが3本、9本とデザインが違っているので微妙な時期の違いがあるのでしょう。容器が磁器と思われるものです(つやが無いので磁器らしく見えません)。
 蓋は木で造られています。穴に入るところなどは非常に細く、折れたら木でで造らなければいけないですね。

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 それぞれの底部分です。コルクの栓が残るもの、すでに失われてしまったもの、いろいろです。細い口から出てこなくなったら底のコルクをはずして筆を入れる・・・そんな光景が浮かんできます。
 サイズは個別に微妙な大小があるのですが、おおよそ3センチほどです(すいません、正確な寸法を測っていませんでした)。

 まっちゃん4649さんから先日の箱の中の色の表示が読めないとのことでしたのでここで再度表示しておきます。全体像を見せようとするとサイズの問題があるのでああなりました。

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 色の名前の並びと絵の具容器は同じ位置になっています。古くからの呼び名や新規に字を当てたものがあるかもしれませんね。一番下右は読めません・・・。


 
by richouken04 | 2007-05-31 01:28 | 産地・時代不明品
 子供の使用した学習用具を見てゆきます。陶磁器製品としては絵の具容器がありますのでそれを紹介します。

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 『絵画専用  顔彩  京都 鳩居堂製』。デットストックの状態で出てきました。薄い水色の蓋には桜が白く抜かれています。今見てもすぐに使用できるようなデザインですね。

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 左隅には2つのシールが張られていました。『学習用配給品』と『全日本画用絵具工業組合連合会・合格証紙 マル公』。これが無ければ見逃してしまうところでした。この時代の品には『マル公』のラベルはよく見ますが『学習用配給品』のラベルはこの時が初めてでそれ以来見かけません。

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 中はきれいなそのままです。あまりのきれいさに戦後ではないかという気にもなります。それぞれの絵の具が入った容器は磁器、といっても食器に見るような質の良いものではなくざらっした感触です。
 小さな型に粘土を入れて押し込んで造ったもので、瀬戸などでは『たたら造り』と呼びます。昭和16年以前の製造品と見られますので、統制番号はありません。
by richouken04 | 2007-05-30 02:08 | 産地・時代不明品

岐●14の子供茶碗

 ずいぶんとモドキの怪しいものを紹介してきましたが今日はちゃんとしたものです。

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 これはさすがにモドキとは言いません。昭和11年から東京朝日新聞で掲載がはじまった『江戸っ子健ちゃん(のちに『フクちゃん』と改題)』のおなじみのキャラクター、フクちゃんです。んー、でも言い切ってしまってよいのかどうか・・・。
 『横山隆一記念まんが館』、いろいろと参考になります。

 構図は先日の子供茶碗とほぼ同じです。回覧板を背中にしょってお隣へ届ける場面です。漫画本編でもこのような場面が取り入れられていのだと思います。

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 別面には『トントン トン カラリト トナリグミ』の歌詞。有名な話なのですでにご存知かもしれませんが、この歌詞は『♪ド ド ドリフの大爆笑~』とかえられて茶の間に流れていました。

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 高台には『岐●14』(●は3か?)と読める呉須印が付けられています。これにはフクちゃん以外は歌詞だけでドラマはありませんですね。本当はこれをメインにと考えていたんですが、思惑通りにはいかないものです。
 サイズは測り忘れ。
by richouken04 | 2007-05-26 23:43 | 岐(岐阜県東濃地区)

岐425の子供茶碗

 もどきの子供茶碗から離れてちゃんとしたものを紹介していきます。
 子供茶碗には子供が楽しむ図柄だけではなく、時代を反映した図柄も数多く取り入れられている。戦時標語が入ったものも数が多い。強い口調のものもあるがやさしいものも。

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 『マワシテ チヨウダイ カイランバン』。隣組制度は昭和15年よりはじまり生活の一部として機能を果たした。特に金属特別回収や国債の購入・貯金の奨励など国の政策協力へのお願いが主流だった。
 回覧板をまわすことは子供の役目とされることが多いようで(親は何かと忙しいので)当時の風俗を描く際はよく用いられる。この図柄もそれを表している。

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 別面には家の窓から顔を出した大人の笑顔。『トントン トンカラリト トナリグミ』。お隣同士仲良くやってゆきましょうということであろう。左はご婦人のみで旦那さんが出征されているのだろう、隣の男性も精かんな顔つきなのでその後出征されたのかも・・・。

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 高台にはちょっとぼやけているが『岐425』と読めるクロム印が付けられている。『岐425』の窯元からその前後の番号は子供茶碗を多く生産しています。この番号が付いた破片が出てきたら高台の大きさにもよりますが子供茶碗と考えてよいでしょう。
 サイズは直径9.6センチ、高さ4.6センチ。
by richouken04 | 2007-05-24 18:54 | 岐(岐阜県東濃地区)

まんがの茶碗

 先日は海外のキャラクターもどきを紹介しましたが、今日は日本のキャラクターです。こっちはどうでしょうか。

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 戦前、戦中にかけ特に有名なキャラクター。一応、たぶん著作権に絡むものなので名前は伏せておきますが皆さん分かるかと思います。

 でもちょっと・・・違うようにも見えて・・・微妙です。この微妙な感じが逆に問題になっても言い逃れが出来るから都合がいいとされたのかもしれない。

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 別面には旭日旗。ゴム印で押されており、斜め半分の構図は統制陶器以前の子供茶碗で見られます。旗が半分切れた構図は問題があったのかもしれません。

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 統制陶器ではないため番号は付いていませんが、様式からして東濃地区で製造されたものとみて間違いないでしょう。高台脇はラスター彩が用いられているのも古い時代の特徴。
 サイズは直径9.3センチ、高さ4.4センチ。
by richouken04 | 2007-05-22 16:58 | 戦中期参考品

ねずみの皿(輸出用角皿)

 ちょっと前に中国のテーマパークがあるキャラクターを無断使用し、著作権を侵害したとニュースになったことを覚えておられることだろう。
 子供向けとなるとどうしても使いたくなるのもよく分かる。戦前・戦中にも漫画のキャラクターを使用した食器類が見られる。その一つを紹介する。

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 あの日本人がとても好きな『ねずみ』のキャラクターを模倣していると思われる図案。戦前のキャラクターと今のキャラクターはかなり違っているので『似てるのか?』と思われるかもしれないが初期の頃はこんな細身だった。

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 あのキャラクターだと思うのは耳が黒く大きく丸いのと、チャップリンのような大きな黒い靴。考えてみるとどちらもあのキャラクターのトレードマークともいえる特徴。それがなければ単なるねずみと逃げることも可能だろうに・・・。

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 側面(横)から見るととても薄い、高さの無い皿であることが分かる。ケーキなどのせる皿であろうか、用途は分からないが絵柄からして子供向けに造られたものであろう。

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 高台内には『MADE IN JAPAN』と読める黒呉須の裏印が付けられている。アメリカへの輸出用の食器だろうが、何かの都合により国内に残ったようだ。購入地は倉敷です。
 サイズは横幅15.1センチ、高さ1センチ
by richouken04 | 2007-05-20 16:06 | 産地・時代不明品

子供茶碗

 子供をテーマとしてつづっております。今日は昭和16年以前の統制番号を伴わない子供茶碗を紹介します。ほぼ同じ図で統制番号付きが存在するので番号の付け忘れとも考えられますが一緒に複数出てきたことから古いものと判断しています。

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 日の丸を片手に走る子供。片手には軍刀の代わりの竹刀か木刀、棒切れを持っているので兵隊ごっこをしているのだろう。歴史漫画にも多く描かれる時代を象徴する遊びの一つ。
 ちゃんばらごっことも見えなくないが、帽子の色が鉄帽に似たものなのでまず兵隊ごっこと見てよいだろう。

 日本軍を題材とした子供茶碗は数が多いが、これは今でもテレビヒーローを題材としていろいろなグッズが造られているのと同じと考えている。題材は違えども『強い憧れ』を抱くものを身近にすることで『そうなりたい』欲求を満たす効果があるのだろう。

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 反対面には少し小さな男の子が遅れまいと駆けてゆく。年長の子供2人が走るその後ろを付いてゆくという構図。この3人は兄弟か,それとも近所の同じくらいの年の子供だろうか。

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 高台部分には番号は付いていません。戦後はこうした軍国主義の図案はGHQにより禁止されたので昭和16年以前、ゴム印での絵付け・共通する図案があることから東濃(岐阜県)地区での製造と思われます。
 サイズは直径9.4センチ、高さ5センチ。
by richouken04 | 2007-05-18 17:14 | 戦中期参考品

子供茶碗

 終戦後、東濃地区ではちょっとした『好景気』に沸いたらしい(昭和20年冬~21年2月ごろ)。どこに行ってもモノがないことで造れば売れる、飯茶碗3個で米と交換できたという。

 簡単に儲かる時期が続くわけがなく、しばらくすると困窮に陥ります。その後も紆余曲折をたどりますが、そこはここでは時代が外れますのでパスします。

 占領中の品物で有名なのは『MADE IN OCCUPIED JAPAN』銘のある品々ですが銘の無いものも多々あります。絵柄や雰囲気から判断しますが、これもそんな一つです。

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 若き米兵(何かしら狐か猫のように見える)がジープの上からあいさつをしている。『Good bye グツドバイ』、この頃の状況を描く物語にはこのような単語が多数登場するがその一つ。

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 おかっぱの女の子(ちょっと太りすぎ?服の中に何か隠してる?)は手を上げて米兵に返している。『Hallow ハロー』、スペルが間違っている。それでも通用したのだろう。
 昭和10年代には『オーバーオール』の名前こそ無いけれど一体型の服がデザインされている。赤いたて筋というのが何か意味深に見えるのは私だけだろうか。

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 高台部には番号はありません。この頃ですとまだ番号の付いた石膏型を使用しての製造は行われていたものと考えられるのですがこの茶碗にはありません。消した形跡も無いので新規に造ったものでしょう。

 高台脇には紅色の帯が一周しています。この帯は東濃地区の子供茶碗に多く見られるものですのでこれもおそらく東濃地区で造られたものと考えられます。
 サイズは直径9.5センチ、高さ5.2センチ。
by richouken04 | 2007-05-17 18:20 | 占領期参考品

オケイコドウグ

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 昭和16年の国民学校令によりそれまでの小学校が『国民学校』へと改名された。箱には『国民学校 オケイコドウグ』とあるのでこの法令の施行後に造られたものであろう。仲良く並んだ男女の児童。歴史背景を抜きに考えればとても平和な授業風景だ。

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 中は未使用の状態でおままごとの道具が入れられている。角七輪、おろし金、お玉、包丁とまな板、鍋、ほうろく?、こて、橋、焼き網?と果物の盛り合わせ。お玉や包丁か材質はわかりませんが金属製品でした。果物の盛り合わせは土物で彩色されています。ぜいたくが出来ない中、ほんの少しの別世界を味わうことが出来るよう配慮したのでしょう。

 蓋の右端にはこの玩具の製作にかかわった先生の名前があります(画像ではぼやけていると思いますが)、お二人は『広島高等師範学校』の教官、この学校は現在の広島大学だそうです。
by richouken04 | 2007-05-15 17:09 | 戦中期参考品

登録番号462の羽子板

 焼き物からちょっと離れて今日はこの時代の玩具を紹介します。玩具(おもちゃ類)も当然のことながら物価統制下にありました。焼き物と違って紙ラベルの査定証紙が張られています。
統制番号と読んでいるものはここでは登録番号と書かれています。統制番号と呼ぶよりこちらのほうがより実態にあっていますね。
 
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 板に彩色された羽子板です。一部は手彩色でしょうがほとんどは版による絵付けだろうと思います。おかっぱの髪型が昭和をかもし出してますね。今でも『ワカメちゃん』はおかっぱですがいつまで続くのでしょうか。ドラえもんはガラリと変わってしまいましたが。

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 裏側は実際に打つ面なのでサクラの彩色だけです。木の年輪もそのままに今から見ると素朴そのままの品物です。取っ手のちょっと上には当時の査定証紙が張られています。

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 これは実際に使用していたようです。裏側には無数の凹がついています。

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 査定証紙を拡大してみました。『日本玩具統制教会』は昭和15年に誕生しました。この頃になると金属製品は製造出来ないので木や紙、布を使用した小さな人形やすごろくやカルタといった紙の物が主流になっています。
 登録番号はここでは数字のみですが登録番号の付け方はさまざまで、産地らしい記号のあるもの、『No,●●●』とあるもなどが存在していて焼き物とはちょっと違っています。

 骨董市や骨董の祭事では小さな豆人形をガラスケースに並べて売っている業者さんが結構おられます。その中で証紙があるものを見つけることが出来ます。
 
by richouken04 | 2007-05-14 16:17 | 戦中期参考品

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04