時のかけら~統制陶器~

tokinokake.exblog.jp
ブログトップ

<   2008年 06月 ( 15 )   > この月の画像一覧

宗派により使い分けないといけ無い仏具はさまざまな形状のものがあります。線香立てもその1つです。

c0004987_13592752.jpg
c0004987_1412996.jpg
c0004987_1435341.jpg

全面に鉄釉を掛ける平たいタイプの線香立てです。上下に割れる石膏型を用いて製造しています。底部分に『岐10』の凸印があります。

c0004987_14144768.jpg
c0004987_14171928.jpg
c0004987_14183958.jpg

こちらも形状は同じです。うわぐすりはこちらのほうが少し薄いくらいでほぼ同じです。胴部に中央には方の隙間に出来たバリ(ぎざぎざになった余分なもの)を調整した跡が見られます。
 底部には『岐1021』の凸印がついています。

 仏具は寺院用に製造された全国統一の甲型・乙型の2種類がありますが一般家庭用と思われる小型の仏具ではさまざまな形状があります。
 いまのところ瀬戸と東濃地区で生産されたものが確認されていますが他の地域でもおそらく生産されていると思います。
[PR]
by richouken04 | 2008-06-29 14:26 | 岐(岐阜県東濃地区)
かなり以前の終了の「ヤフオク」に
こんなモノが出てました

戦時品の陶製兵器
「素焼きの手榴弾」



敗戦まぎわの金属不足?から考案され
国策として作られた
全体が陶製の兵器です

c0004987_11184034.jpg


ナント落札価格が

1000円  (安い?高い?)

c0004987_11201451.jpg


購入された方の
評価を見てみると
代用品や戦時資料を購入されてる方で
収まるべきところに
収まったよう?で
良かったです(本当か?)

c0004987_11214278.jpg


しかし
対抗馬もおらず

落札者の方は
貴金属や茶道具などの鑑定は苦手としています
子供服なども
最近は扱っていないところを見ると
利益が無いのでしょうか

なにか特別な理由で
「陶製兵器」が
必要になったのでしょうね

またこの落札者の方は
「兵器」の出品者と
同じ県の方です
ですから
送料は安くつきますので
入札したのかも知れません



それにしても
この入札の仕方は
何でしょうか



出品者さんが
思い切って安値出品しているのに

落札者さん以外
一円刻みですら
入札をされていません

お金の大切さを知っているのでしょう

これでは
これはどうかと
画面を確認しながら
細かく
判断しているようです

・・・・
・・・・

えー
そのー

ちなみに
同じ陶製兵器を我輩は
1万円以下で販売してはおりません

「我輩のお店・民草は、どんな大珍品でも
   良心的で大変安価になっています」


このことが
言いたかったんで

あんまり深読みしないで下さいねぇ

 ・・・・・・・

 これは某氏よりのいただき物です。参考品?として統制陶器と共に倉庫に眠っております。

 こんなものも時として出現する危険性をお知りください。

 そして、ヒッポ爺さん、北京で仕入れがんばってね!

 
[PR]
by richouken04 | 2008-06-26 10:56 | いろいろな事
 しばらくお休みしておりましたがその間に『統制陶器図譜』で工事中の

 『参考品としてのやきもの

 『やきもの以外の参考品たち

 を一気にアップしました。まだ一部ですがごらん下さい。

 ・・・・・

 『全国の戦時中のやきもの』展を受けての『統制陶器図譜』自体の書き換えに関してはいまだ展覧会開催中でありますし、著者からの承諾も得ておりませんのでしばらくそのままで掲載しておきます。

 詳しくお知りになりたい方は図録をお求め下さい。

 ただし、手にした瞬間どう感じようが当方は責任を持ちません。
[PR]
by richouken04 | 2008-06-25 01:52 | いろいろな事

ブログ更新中

 『統制陶器図譜』内の各地のブログについて最新版を掲載しております。資料としてお役立てください。

c0004987_1022976.jpg


 近日中?に『参考品』についてもアップしていこうと思っております。
[PR]
by richouken04 | 2008-06-20 10:03 | いろいろな事

名30のスープ皿

 砥部焼では東南アジア向け商品の『伊予ボール』ガ主流だったようですが、東濃(美濃)にも東南アジア向けの主力製品がありました。

 それは『スープ皿』です。これについての詳しいことは『概説 近代陶業史』三井弘三・著に詳しく掲載されていますが長々となってしまうのでごく簡単に紹介します。(ああ、今回改めてページをめくってみましたら砥部焼の『伊予ボール』についても少し書かれておりました)

c0004987_17213559.jpg

 花を上絵付けした丸いスープ皿。真上からだとスープ皿っぽくないですね。一目見て『これは昭和のもに間違いない』という絵付けです。おしべ・めしべの部分だけゴム印で、花弁は手書きです。

c0004987_17222865.jpg

 さらには『けむり』と呼ばれる白素地内に黒いむらが出ています。こういうものが出てしまうといっぺんに不合格品となります。普通であれば破壊されてゴミ箱入りの品です。

 このスープ皿、主にオランダ領インドネシア方面に輸出されたようです。(明治以降、アメリカをはじめ各地に輸出された陶磁器ですが昭和始めはアメリカ、インド(英領インド)、インドネシア(オランダ領インドネシア)が大きな取引地になっています)
 東濃(美濃)の業者はこぞって生産をしたとのことですがあちらからの受注数がそのつどそのつど一定せず、国内産業に影響が出てくる危険が出てきたのだそうです。

c0004987_17242516.jpg

 側面からです。

 国内では窯業会の上部組織と産地が話し合いを持ち、スープ皿の一元的共同販売を実現しました。白素地業者と完成業者とがともに利益を得うる仕組みを作ったのです。(今は独占禁止法がありますので実行できませんがこのころはよかったのです)

c0004987_1727866.jpg
c0004987_17292773.jpg

 底部分には『名30』と赤絵印が付けられています。名古屋のメーカーでいくつか製品が確認されているので当時は大きなメーカーだったのでしょう。そして、隣には富士山のマークがついています。

 この富士山のマーク、これこそ昭和10年8月より実施されたスープ皿共販事業を示すものなのです。特に『スープ皿銅版統制証票』と呼ばれるもので正式な製造品だけにこのマークが付けられました。

 『けむり』が入ったため不合格と判断されたものの捨てられず、在庫として保管されていたものを国内向けに上絵付けして販売したのでしょうか。ちなみにスープ皿共販事業会社は昭和18年に輸出の途絶により解散しています。

 
[PR]
by richouken04 | 2008-06-18 09:53 | その他産地

ティーポット

 ティーポットは何も出来のよいものばかりではなく、等級が下のものもいくつもあります。

c0004987_124811.jpg
c0004987_12514958.jpg

 これは前出のティーポットと素地がほぼ同じ形状です。素地の出来が若干下になるのかなと思います。絵付けは手書きでウィローパターンが全面に散らして描かれています。絵付け自体も手書きとはいえかなり下卑た感じです。

c0004987_12495558.jpg

 底部分には何もありません。白素地が戦前造られ戦後すぐ絵付けされたものか、あるいは絵付けがよくなくて不合格になって残されたものかは判断できませんが比較としては面白い一例かと思います。サイズは測り忘れ。


 もうひとつ。

c0004987_12542718.jpg

 こちらは戦前(昭和初め頃)かとおもわれるものです。注ぎ口・蓋つまみ・取っ手が龍の造形です。デコレーション性が強い海外向け輸出品あるいは日本に在住する一部外国人向け製品でしょう。銅版と一部手書きで花束(ブーケ)文様を胴部に絵付けしています。洋食器類、特にノリタケ製品ではよく見かける図柄です。

c0004987_12555688.jpg

 これにはマル公のラベルが付けられていました。マル公(商品の公定価格)の導入は昭和14年9月以降ですのでそれ以降にもこういったものが販売されていたことになります。

c0004987_12573948.jpg

 底部には『MIKADOCHINA』と赤絵銘が付けられています。おそらく名古屋で絵付けされたものと考えています。高さ22.5センチ。
[PR]
by richouken04 | 2008-06-16 13:04 | 戦前参考品

岐1163のティーポット

 岐阜県陶磁資料館の展示では某氏の優品を展示しています。あの時代のイメージからするとちょっと信じられないような絵柄のものも展示されています。実際そういうものも多いです。

 それらは国内向けというよりも主としてアメリカ向け製品や南洋(今の東南アジア)や支那・満州(中国)向けに製造されたものが輸出されず国内に残されたもの、あるいは戦後になって白素地に絵付けされたものが流通した、この2点が考えられています。

c0004987_1655931.jpg
c0004987_16555773.jpg

 このティーポットもそんな1つと考えています。ティーポットはセットで製造・販売されるものですのでこのポットにも本来は砂糖壷・ミルク入れ・カップ&ソーサーがあったのでしょう。これ一つででてきたことは残念なことです(贅沢な言い分ですが)。
 ポットの絵付けは石版での絵付けでしょうか、ゴム印や銅版では表現し得ないやわらかい印象を強く受けます。これを戦時中のやきものとは絶対思わないでしょう。

c0004987_16564288.jpg

 芍薬か牡丹でしょう。白素地の美しさとあいまってまったく時代を感じさせません。これは産地由来のものでもあります。

c0004987_16572336.jpg
c0004987_1657544.jpg

 ポットの底には『岐1163』のクロム印と『SHOFU CHINA』上絵銘が付けられています。白素地は岐阜県瑞浪市陶町、上絵付けは京都の会社と見られます。どちらも技術力が高い会社ですのでこんなすばらしいものが造られたのでしょう。
[PR]
by richouken04 | 2008-06-14 16:59 | 岐(岐阜県東濃地区)

展覧会のお知らせ

 財団法人 岐阜県陶磁資料館では2008年6月3日より7月27日まで『全国の戦時中のやきもの』展が開催されています。

c0004987_1841011.jpg

 立派な図録もたった500円で!販売されております。

 この時代のやきものについてもっともっと関心が深まりますことを期待して・・・

 でも、あまり関心が広がっても・・・困るかな???

 『全国の戦時中のやきもの』 
 2008年6月3日~7月7月27日(7月21日を除く毎週月曜日、7月22日、23日は休館日)


 財団法人 岐阜県陶磁資料館
 岐阜県多治見市東町1-9-4  http://toujiki.net/


 
[PR]
by richouken04 | 2008-06-10 18:44 | いろいろな事
 陶片狂さんが『砥部焼の里』紀行をつづられておりますが、その文中を読むうちに砥部焼?と思われるものを思い出しましたので紹介します。

c0004987_18143061.jpg
c0004987_18152150.jpg

 側面からの写真がどうやら整理の際上書きされてしまったようです・・・すいません。上部からの写真と高台側からの写真で想像してください。
 内部は釉はぎされています。釉はぎされた部分を見ると重ね焼しているような跡が確認できます(色が違っている)。文様はまったく何もなし。

c0004987_18165431.jpg
c0004987_18183683.jpg

 高台内を見るとうっすらとではあるが『東亜』の文字が見えます。彫り出した字にしては薄すぎるものです。統制番号は無かったのですがおそらく戦時中ごろ?と思いつつ購入した思いがあります。

c0004987_18203390.jpg

 わかりにくいので文字のある部分を書いてみました。サイズは直径16センチ、高さ5.6センチ。(2006年9月に購入)

 ・・・・・・・・・

 そしてもう1つ、画像を見ていたら内部釉萩の軍隊丼?がありました。これはヒッポ爺さんが北京で入手されたとの事でした。今からすると購入しておいてよかった。報われそうですよ!

c0004987_18212613.jpg

 側面は陸軍の星のマーク。ゴム印で付けられています。当時は中国製か?日本製か?と判断に迷ったものでした。

c0004987_18221573.jpg

 内部は釉はぎです。これも重ね焼するためなんでしょうね。

c0004987_18225163.jpg
c0004987_18232653.jpg

 高台内にはマークも文字もありません。サイズは直径15.9センチ、高さ7センチ。(2007年8月購入)


 これらが砥部焼かどうかはまったくわかりませんが砥部焼であったら貴重なひとつとなりますね
[PR]
by richouken04 | 2008-06-09 18:33 | 産地・時代不明品

ヤフオク


 何も言わず入札してやってください・・・助けると思って。

 『戦前から戦時下の消防車・消防ポンプ・防空・防火・空襲

 こっちが助けて欲しいわ・・・かのんちゃん

 え~。

 ・・・・・

 こちらは『古染付』の商品が出品されています。参考になります。

 『kurihati88 特集「日々の器(古染付中皿)

 東京の骨董屋さんで結構有名なお店ですから安心できます・・・たぶん。
[PR]
by richouken04 | 2008-06-08 01:04 | いろいろな事

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04