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時のかけら~統制陶器~

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深川製磁の皿

 深川製磁の花瓶を紹介したので他の物も紹介します。

 深川製磁の裏印(マーク)は手書きやゴム印や凹印でつけられたものがあります。香蘭社のように確実に『時代』を限定できる資料が手元にないので確実に昭和初めと判断しているものだけを購入しています。

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 吹きとゴムと手書きとそれぞれの技法を使用した皿です。技法としては単純な作業と言えるでしょうか。この皿も売りに出ていた時は多くの在庫があったようで、確か800円でしたよ。
 文様はひょうたんとひょうたんの花?です。ひょうたんには神話時代からのエピソードや縁起担ぎの意味がありますので採用されたのでしょう。

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 高台には『富士山』マークの凹印が付けられています。ちょっと見えないですね、すいません。形状は先の花瓶に付けられたゴム印(呉須印)と同じ形状とみてよいかと思います。


 時期遅れですが、『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』の世界文化遺産登録おめでとうござますっ!!

 今度の東京行きの時は見られるだろうか?

 いつ行くの?

 今でしょ!

 じぇじぇじぇ~

by richouken04 | 2013-06-30 01:10 | 戦前参考品

深川製磁の花瓶

 『陶片窟日記』に『外国航路の記念品』が紹介されています。全く同じではありませんが、似ている物ですので紹介します。(ちなみに大須観音骨董市で千円でした)

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 丸く吹き残した部分に龍と菊花をあしらった小花瓶です。松葉や菊花の輪郭、上絵付け部分の金彩はゴム印での絵付けです。それに対し、赤い龍はすべて手書きで描かれており手が込んでいます。 

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 反対面には何も描かれません。『陶片窟日記』ではここに『日本郵船』のマークが入ってますね。これも時期が時期であればそういった文字やマークが入れられたかと思います。

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 底部には深川製磁の『富士山に流水』のマークがついています。ゴム印でつけられるものは昭和に入るものです。
by richouken04 | 2013-06-23 13:19 | 戦前参考品

ニッポン紅茶(未開封)

 これはGWの名古屋骨董祭で購入しました。開催日数3日間にもかかわらず売れ残っていたのは奇跡か?ただの偶然かなぁ。

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 茶葉の連続文様が続くデザインです。『ニッポン紅茶』の製品です。戦下の雑誌等には『日東紅茶』の広告は見たことがありますが、こちらは見たことが無いような気がします。
 それでも統制陶器の中にはティーカップ(紅茶茶碗)もいろいろな種類が見られますのである程度の流通量があったのでしょう。

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 裏面には『マル公』のマークとともに価格も書かれています。『特等』なだけに『93銭』と高価ですね。昭和16年11月当時の蓋無し茶碗の小売最高価格で言えば「三級」程度(85銭)となりますよ。
 京焼染付や九谷焼手書き、青備前などが匹敵するようです。

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 上部も葉っぱのデザインです。これは容器を隠すためでもあります。

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 底部を見るとその理由がわかります。ブリキでできているように見えて、実は厚紙の容器なんですよ。縁を金属で縁取っているので一瞬ダマされます。

 ネット上ではブリキ製のものも出ていました。デザインは題字がローマ字(英語)から日本語に書き替えられた他はほとんど変化はないようです。

 『川原の一本松 ニホン紅茶
by richouken04 | 2013-06-15 12:02 | 戦中期参考品

岐1204/防5の防衛食容器

 これは大須観音の骨董市で入手しました。防5の防衛食容器としては4つ目くらい?ですが底の番号がクックリしていたのと蓋を伴っていたことでご購入となりました。

 ちょうどhiroimonoでも『防3の陶片』が紹介されています。

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 正面は『防衛食 (防5) 大日本防空食糧株式会社 社長 小澤專七郎謹製』の文字が付けられています。ここら辺の文字はおそらく規格化されていたのでしょう、どれも同じですね。

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 未使用品ですので当然、蓋には穴があけられていません。蓋の文字もほぼ同じ文字の羅列のようですが、一部がカナ表記だったり漢字表記だったりと違いも見られます。

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 内部は施釉されるのですが、蓋裏は無釉です。施釉することで蓋の役割が保てなかったのでしょうかね。それとも蓋は施釉しないのが普通だったのか。

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 底部の統制番号は『岐1204』の凸印がつけられています。今知られている岐工連のリストでは空番になっているところになりますのでどこの生産者かは不明です。
by richouken04 | 2013-06-09 15:04 | 岐(岐阜県東濃地区)
 こちらは頂き物です。東京で入手されたそうで、お土産としていただきました。ありがたいことです。

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 『大日本青年團 綱領』が描かれる湯呑です。

 青年団と呼ばれるような青年組織は古くから存在していたが明治以降、徐々に組織範囲は拡大し大正13年には『大日本連合青年団』という全国組織になっています。
 その後、昭和14年に『大日本連合青年団』を『大日本青年団』と改称。さらに昭和16年に『大日本青年団』が解散して、『大日本青少年団』を結成。団章・帽章・団歌等を制定し、戦争遂行のために活動したという。

 こうしてみるとこの湯呑は昭和14年の名称改称時から昭和16年の解散までに製造されたものと分かります。時期がかなり限定されることから貴重なものです。

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 茶色い高台部分から精炻器かと思われます。高台脇には陰刻の銘があるのですが不鮮明でよくわかりません。これと同じ柄で統制番号入りが『萩谷コレクション 全国の戦時中のやきもの』に掲載されています。図録に掲載された湯呑の窯元と同じ生産者とすると、現在の岐阜県土岐市駄知町の製品と考えられます。

 私も番号入りを持っているのですが、画像データを失ってしまったので…残念です。
by richouken04 | 2013-06-08 18:33 | 戦中期参考品

品13の灰皿

 まずは鎌倉で入手のものを…

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 青磁に釉下彩されたもので紅梅を描いているようです。

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 この時代のものにはかなりの確率でマッチ立てが付属しますね。

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 中央部に小さめの『品13』の凹印が付けられています。

 ……

 鎌倉のあるお店にほこりをかぶって置かれてました。

 まだまだ眠っているんだろうなぁ。
by richouken04 | 2013-06-08 00:44 | その他産地

香蘭社製碍子・その2

 香蘭社製の碍子の2回目です。香蘭社は昭和15年、海軍指定工場となり生産を維持し、受注分の増産に努めたという。碍子類は『碍子工場(第一工場)』、第三工場』で生産されたそうです。

 こちらはある方から頂いたもので、沖縄の壕(洞窟?)内で発掘されたものだそうです。

 一緒に香蘭社に残された資料(コピー)もいただきましたのでそれを基に記述させていただきます。

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 玉型碍子と呼ばれるもので、資料と碍子に残された『玉 ♯5』のゴム印から『5號玉型碍子』と思われます。玉型碍子としては一番大きなサイズのようです。

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 棒型碍子と呼ばれるもので、こちらは『棒 ♯12』のゴム印から『12號 棒型碍子』と思われます。棒型碍子は『11號』と『12號』の2種類のみのようです。

 香蘭社だけにこちらはきれいな材質です。もっとも完成品すべてが出荷されたわけではないでしょうから、試験に合格したものです。

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 棒型碍子かと思いましたが『亞鈴 ♯2』のゴム印から『2號亞鈴型碍子』と呼ばれるもののようです。残念ながら破片ですので全体像は不明です。

 と言っておいて調べてみたら両脇に接続するための器具を付ける碍子のようですね。

 鉄アレイの『亜鈴でしょうかね』

 
by richouken04 | 2013-06-03 22:17 | 戦中期参考品
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 愛知県陶磁資料館が2013年6月1日を以て名称変更され、愛知県陶磁美術館になりました。当日限りの招待券を頂きましたので、行ってきました。

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 愛称の『セラミアム』とマスコットキャラクターの『とうじっち』が玄関先に…なんかさみしい。

 すでに4時近くになってから行きましたので帰宅される方が大勢おられるし、

 閉館時間も6月は午後4時30分と短いので注意が必要です。

 危なかった(>_<)

 愛知県陶磁美術館開館35周年・新名称記念特別企画展
 『―日本・中国・韓国―陶磁の名品、ここに集う』


 2013年6月1日~7月28日

 http://www.pref.aichi.jp/touji/

 展示は表題通り、まさしく名品・逸品揃いで…じっくり見られると大変に勉強になりますなぁ。

 出品されている品は60点と少なめのようですが(ほかに愛知のやきものの展示もあります)

 例えて言えば阿部ノミクスにより夏季ボーナス上昇したという64社が終結したようなものです。


 ええたとえだなぁ!!

 とはいえ、この世界も逸品となると紹介される機会も多くありますので個人的には

 『久しぶり!またあんたかい?!』って感覚もどこかにあります。

 また、どこかに

 『あんたのコレクションはこやつらと肩を並べられるのか?』

 頭をよぎります。

 ウ~ン、どうすっぺぇ??
 
by richouken04 | 2013-06-02 00:37 | 旅の話

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04